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旅行記 ・伊根の舟屋- 京都府与謝郡伊根町 2015.10
伊根の舟屋
国の重要伝統的建造物群保存地区
伊根湾の風景(舟屋の里公園より望む)
伊根の舟屋 京都府の北端、丹後半島の東端に位置する伊根湾の周囲5キロメートルに沿って建ち並ぶ約230軒の舟屋。1階が船のガレージ、2階が居間となった、全国的にも大変珍らしい独特な建物の群は、伊根独自の詩情を漂わせています。『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』、『釣りバカ日誌5』、『連続テレビ小説 ええにょぼ』など、映画やドラマのロケ地としても知られています。平成17年(2005年)に、漁村では全国初となる『国の重要伝統的建造物群保存地区』に選定されました。
湾岸に沿った舟屋群(舟屋の里公園より望む)
保存地区の特徴(現地案内板から) 国の重要伝統的建造物群保存地区を形成する最も特徴的な建物は、舟屋である。水際ぎりぎりのところに切妻面を海に向けた二階建て建物が、湾を取り囲むように群として並んでいることである。伊根湾は、日本海にありながら、南向きであり、その出入口に青島があることで波が穏やかであること、その他の有利な自然条件(波静かで潮の干満差が少なく、急に海が深くなっている)を生かして舟屋を構築している。
伊根湾(伊根小前から望む)
船を引き上げるためには、一階の床が傾斜し、接水していること。また、十分開口部の幅を持っていることである。これは、舟屋にとって最も重要な特徴である。舟屋の屋根の形式は、明治期から切妻造りであり、かつては草葺であった。切妻面は柱が内側に傾斜するため駒形となり、全体が海側に前傾して建ち、海から船を直接格納するため石敷きのスロープを設けている。
舟屋群(伊根小前付近)
古いものは、海側の開口を幅広くとり、上部架溝は漁具の格納や網干しに供された。現在は二階を設け、居室とするものが多い。海に向かって妻側を見せているのは全体の約90%であり、舟屋の屋根形式における景観は明治期から維持され、現在でも統一感を与えている。
生活感に溢れた舟屋
主屋は、平入り広間型三間取りを基本とする丹後型と呼ばれる形式である。建てられた時期は、戦後が多く、鰤(ぶり)景気や漁業収益の増加した時期に建てられ、近世以来の丹後型の性格を色濃く遺している。主屋の多くは平入りの出入口を接道させているので、妻側の壁面はほとんど見ることができない。
フリ舟が格納された舟屋
蔵は切妻造り、桟瓦葺きである。かつては漁網や渋壺など大切な漁具が保管されていた。土蔵であるため、防火性能が高く、主屋、舟屋と比べて、江戸、明治期のものが多く残っている。舟屋と主屋等からなる江戸末期から昭和初期にかけての町並みは、伊根湾や青島及びこれらを囲む魚付林という環境とあいまって独特の歴史的景観をいまに伝えている。~以上、現地案内板から
『男はつらいよ』のロケがあった舟屋
『はつらいよ・寅次郎あじさいの恋』 男はつらいよシリーズ第29作。昭和57年(1982年)8月公開。寅さんが京都で出会った美しい女性、かがり(いしだあゆみ)・・・。夫に先立たれ、小学生の娘を伊根町の実家に預けて働いていましたが、心を寄せていた男性の結婚を知り、仕事を辞めて伊根に帰郷します。彼女をなぐさめようと丹海バスに乗って伊根町にやってきた寅さんでしたが・・・。寅さんが泊まった舟屋(かがりの家)は、当時のまま健在です(上写真右手の建物)。
江戸時代の舟屋(向かって左端の建物)
江戸時代の舟屋 最も古い舟屋・喜左衛門(上写真左端)は江戸時代の舟屋。屋根の下に小さな明り取りがあるのが当時の特徴なのだそうです。内部は、人の背丈ほどしかない高さに梁(はり)があり、近代の2階が居室になっている舟屋とは異なり、2階に床板はなく、網干し場として使われていました。つまり、本来舟屋は船を入れるところで、住まいではなかったのです。
駒形の舟屋(鯨舟屋)
鯨舟屋 上写真中央の舟屋は唯一残る駒形の舟屋。柱が内側に傾斜しているため切妻面が将棋の駒に似た形となっていることから駒形と呼ばれます。かつて伊根湾では鯨漁がおこなわれており、江戸時代初期の明暦2年(1656年)から大正2年(1913年)までの 257年間に計355頭を捕獲したという記録があるそうです。駒形の舟屋は捕獲された鯨が解体された鯨舟屋でした。
伊根湾の灯台
『ええにょぼ』(wikipediaより) 1993年(平成5年)4月5日から同年10月2日まで放送された、NHK連続テレビ小説の49作目。『舟屋』が撮影された貴重な映像ともなっています。また神戸の医大を卒業し研修医となった、宇佐美悠希(戸田菜穂)が主人公。悠希は大学病院に残ろうとして配属願を提出します。
海上タクシーより舟屋群を見る
しかし、その配属願が仇になり、愼(榊原利彦)との結婚早々にもかかわらず、実家のある京都府伊根町に程近い舞鶴市の舞鶴中央病院の内科に配属され、単身赴任状態になります。上司となった内科部長の高柳から医療の何たるかを学び、その後、遠距離夫婦故のすれ違いや嫁姑問題から離婚の危機などを迎えながらも、医師として成長していく姿が描かれました。
『ええにょぼ』ロケ地付近
『釣りバカ日誌5』 1992年(平成4年)12月公開。浜崎家の長男・鯉太郎も満1歳になってヨチヨチ歩きを始め、妻のみち子さんは目を離すひまもない。浜チャンこと伝助も今や釣りよりも鯉太郎というほどで、スーさんこと鈴木一之助は寂しい思いの日々でした。そんな折、浜チャンの母親たきが上京して来て、みち子さんが同窓会に出かけた日、鯉太郎の守りを任されます。
民宿『えびすや』
しかし、たきが守りの最中にぎっくり腰で動けなくなり、浜チャンが鯉太郎を背負って会社へ行くはめになります。だがふとした隙に鯉太郎がいなくなってしまい、会社内は上へ下への大騒ぎ。ようやく鯉太郎は鈴サンのいる社長室で無事見つかりますが、浜チャンはこの責任をとって左遷され、丹後半島でひとりすっぽん養殖場を担当することに。
利用した海上タクシー『亀島丸』の舟屋
ひとりきりになり意気消沈する浜チャンでしたが、鈴サンに連れられてみち子さんと鯉太郎がやって来るとたちまち元気になり、早速鈴スーさんとブリ釣りに夢中になる。民宿えびすやさんは、釣りバカ日誌のロケ地で、浜チャンとはまちゃん、スーさんが、2階から釣り糸を垂らしていたところです。
海面に影を映す舟屋群
舟屋めぐり 伊根湾海上からの舟屋めぐりには、丹後海陸交通株式会社が運行する『伊根湾めぐり遊覧船』があります。日出の乗り場発着で、舟屋が立ち並ぶ伊根湾を約25分かけて周遊します。運行時間は午前9時~午後4時で、毎時0分、30分毎に運航(繁忙期、多客時には15分毎)。一度に150名様までご乗船でき、料金は大人 680円、子供 340円。
突堤で釣りを楽しむ人たち
『伊根湾めぐり遊覧船』のほかに、地元の船頭さん達が自分の漁船でガイドをしながら伊根湾内を周遊してくれる『海上タクシー』があります。適宜舟屋に近づくことができ臨場感があり、カメラ撮影にも適しています。定員6~11名、2名以上からで料金は、大人1000円・小学生 500円(一人の場合は2,000円で運行してくれます)。
漁網(喫茶お食事の『かもめ』さんで撮影)
向井酒造 直ぐ後ろが『海』という舟屋群の一角にある、創業 250年の造り酒屋。蔵の前の海に浮き桟橋を作り、 船、ヨット、カヤックでもお酒を買いに行けます。この蔵の最大の特徴は、杜氏が女性(東京農業大学 農学部 醸造学科卒業後、実家の向井酒造を継いだ久仁子さん)であることです。
向井酒造株式会社
そして、『伊根満開 赤米酒』は赤ワイン感覚で飲める日本酒。伊根で特別栽培した古代米(赤米)と京都産米の白米を原料にして造られてます。鮮やかな赤色で甘酸っぱく、口当たりの良い、いままでにない、まったく新しいタイプの日本酒。冷やして、ロックで、ソーダ割りで、熱くお燗して、いろいろな飲み方で楽しめます。
舟屋群に沿う道路の家並み風景
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