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星野村〜棚田を訪ねて(6)− 福岡県八女星野村
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山間部に水田を確保しようと切り拓(ひら)かれた棚田。急な斜面に平坦部を形成し、水を溜めるには、たとえ狭い面積の棚田であっても頑強な石積みを必要としました。『星のふる里・星の村へ!』がキャッチフレーズの福岡県八女郡星野村は、八女(やめ)市から国道52号を車で約20分走った山間(やまあい)にあります。星野村広内地区には、標高差が230mの斜面に、実に137段の石垣を積んで、425枚もの田んぼを切り拓いた石積の棚田があります。山を切り拓き、一つひとつ丹念に石を積んで造った先人たちの苦労は大変なものだったでしょう。田植えが終わって水を一杯に湛(たた)えた石積の棚田を見たくて星野村を訪れたのですが、田植えが終わったのは麓(ふもと)の方だけで、 石積の棚田はこれからが本格的な田お越しというところでした。そんな時季の星野村の光景の一端をアップロードしました。                         (旅した日 2004年06月)


初夏の訪れ

村を照らす陽射しも強さを増した6月上旬の星野村の麓(ふもと)では、田植えが終わったばかりの水田になみなみと水が張られていました。村全体に清々しさと明るさが漂う初夏の時節です。

石積の棚田
段数137段、枚数425枚の田んぼのほとんどが、幅2〜5mのとても狭い田んぼばかりというのが星野村広内の石積の棚田の特徴のようです。山を切り拓き、石を一つひとつ丹念に積んで造った苦労の割には決して効率の良い耕地ではありませんが、この地で棚田と共に暮らそうという先人の思いが伝わってくるようです。
(たがや)
田んぼを耕す機械を標高差230mの斜面に沿って上げなくてはなりません。また、狭い幅の田んぼでは小回りのきく機械が必要です。ですから、棚田では、トラックターではなく、いまだに耕運機が使われています(写真上右・左、写真下左)。中段から上方の田んぼの田お越しはこれからです。まさか、後継者不足で休耕田のまま田植えがされないということはないでしょう、気になります(写真下右)
【備考】星野村役場の公式ホームページアドレスは → http://www.mfj.co.jp/hoshino/

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