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旅行記 ・姫路城 − 兵庫県姫路市 2015.03
国宝・姫路城
 2009年6月27日に
着工し、5年の歳月と24億円をかけた『平成の大修理』によって、
美しい白鷺(しらさぎ)城が目覚めました。
シラサギが羽を広げたような
優美な姿から『白鷺城』の愛称で親しまれている国宝・姫路城。
姫路市の街中に悠然、煌々と輝いています。
白漆喰総塗籠造りの
鮮やかな白の城壁や5層7階の大天守と東、西、乾の小天守が
渡櫓で連結された連立式天守が特徴です。
平成5年(2003年)、
奈良の法隆寺とともに、日本で初めてユネスコの
世界文化遺産に登録されました。
その今、私たちが目にしている
姫路城の大天守は、慶長14(1609)年に建築されたもので、400年以上が経過した
現在でも、その美しい姿を残しています。
姫路城は、
『昭和の大修理』が昭和39年(1964年)に完了し、
『50年は保つ』といわれていました。
しかし、昭和の大修理から
45年が経過した時点で、漆喰壁をはじめ上層部の軒やひさしに傷みや汚れが
激しくなってきたため、本格的な修理が行われました。
『昭和の大修理』は、
全面解体の大規模な修理でしたが、今回は大天守の白漆喰の塗り替え、瓦の葺き替え、
耐震補強を重点とした補修工事が進められました。
2015年3月27日に
グランドオープンし、約5年ぶりに一般公開が再開されます。その姫路城を、
竣工間近な2015年3月10日に訪ねました。
素屋根が撤去され、
また資材搬入用足場も撤去されていて、リニューアルの終った
大天守が美しい姿を見せていました。
 大天守とその周辺への
立ち入りが可能になるのはグランドオープン以降になるということで、大天守には
登れませんでしたが、西の丸などを見学できました。
大天守の屋根瓦は、
8万枚にも及ぶそうです。すべての瓦が取り外され、1枚1枚ていねいに洗浄され、
割れや欠けなどがくまなくチェックされました。
かつての趣を残すため、
できる限り再利用しようと考えたからだそうです。動員された職人は、
延べ1万5000人。匠の技が集結されました。
さて、大天守のおおいが外され、
真新しい屋根があらわになった際、『白すぎる』と話題になりました。
確かに、写真でも白すぎて見えます。
以前に比べ外観が
あまりに白く見えるのは、屋根瓦の継ぎ目に盛り上がるほど塗った
『屋根目地漆喰』のためだそうです。
瓦の隙間を埋めるように
漆喰を塗り込めることで、風雨や揺れに対する強度を高め、
仕上がりの美しさも格段に上がります。
実は、真っ白な漆喰の輝きは
永遠に続くものでなく、風雨にさらされ数年後には以前のような
落ち着いた色に戻るのだそうです。
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