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鹿児島神宮 初午祭 − 鹿児島県霧島市 |
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今年も鹿児島に春を告げる初午祭(はつうまさい、鈴かけ馬おどり)が、2月19日(日)、鹿児島神宮参道及び境内で開催されました。牛馬をはじめとする家畜の安全・多産を祈るとともに、農作物の豊作や家庭の病気や厄(わざわい)を払うお祭りであるこの馬おどりは、約450年の歴史を持ち、国の無形民俗文化財に選択されています。今年も伝統ある加治木町木田の御神馬を先頭に、17頭の親馬と10頭のポニーが出場し、サンバのリズムに合わせて鈴かけ馬おどりを披露しました。 (旅した日 2006年02月) |
初午祭の由来 室町時代、鹿児島神宮の改築工事の監督として、宮内においでになった島津貴久公が宿で休んでおられるとき、ある夜不思議な夢を見られました。枕元に観音様が現れて「自分は馬頭観音である。長い間ここにいるんがだれも顧みてくれるものがない。お堂を建てて私を祭ってくれないか、そうしたらこの国の守護神になり、末永く守ってやる。」といってスーッと消えてしまいました。 あくる朝、この話を宿元の神官に話すと、「私も同じ夢を見た。」と言う。ちょうどそこへ神宮近くの日秀上人という偉い坊さんが碁を打ちにやってきて、「その夢なら私も見た。」という。三人が三人とも同じ夢を見た。「これはきっと観音様の有り難いお告げに違いない。」ということで、獅子尾丘(町営体育館の横)に正福院観音堂を建て日頃愛用した碁盤を材として観音像をつくり、お祭りするようになりました。 それからは、夢を見たその日、旧暦一月十八日を縁日と定め、たくさんの馬をお堂にお参りに引いていくようになり、きれいに飾りたてた鈴かけ馬をおどらしたのが始まりだといわれています。 |
加治木町木田の御神馬 また、神宮のお祭りにつかわれる馬(御神馬)を預かって飼っていた加治木町木田の人々が、成長した馬を神宮におさめに参っていたのがしだいに馬おどりに変わったという説もあります。 鈴かけ馬おどり 唄 玉井 信江 唄・太鼓 住吉 重則 唄 林 ふみ子 一、さても見事な 八幡馬場よ 鳥居にゃお鳩が巣をかける ニ、加治木 重富 越ゆれば吉野 吉野越ゆれば カゴのシマ 三、オハンナ気がこめ 柳の葉より 太かバショウ葉の気を持ちゃれ 囃子「新川橋の石じゃ おこせばがねじゃ がねのなま焼きゃ そっそのもとじゃいが」 四、花を千本 よせてもみたが オハンを見るよな 花はない |
五、桜島から 嫁じょをもろた ビワやミカンは たえやせぬ 六、小浜ダンキョに 長浜小海苔 加治木タカンバッチョ 帖佐かまげ 囃子「だんだん畠のさや豆が 一さやはしれば 皆はしる 私しゃおはんに ついてはしる」 七、戸口立たずに ちょいと内おじゃれ 内にゃ茶もいる オゴも居る 八、恋し小川で 鮎つるちごは 鮎はつらずに 鯉をつる 九、お酒のむ人 花ならつぼみ 今日も咲け咲け 明日も酒 −以上、初午祭実行員会配布のパンフレットより− |
【歌詞の方言解説】 オハンナ=あなたは 気がこめ=気が小さい がね=蟹(かに) そっそ=粗相(そそう)、しくじり もとじゃいが=(しくじりの)もとですよ 嫁じょ=嫁(よめ) ダンキョ=らっきょ タカンバッチョ=竹皮で編んだ笠(かさ) かまげ=かます(わらむしろで作った袋) おはん=あなた オゴ=(若い)女 ♪ この唄は、本来は女声と男声がかわるがわる唄いつなげていく唄のようです。歌詞には、ラブメッセージが隠されていますね。古き良き時代を感じます。サンバ調のこの唄にあわせて、鈴かけ馬はおどります。 歌詞の詳細な解説については、下記のページをご参照下さい。 → http://washimo.web.infoseek.co.jp/ Report/Mag-Hatsuumaodori.htm |
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【備考】鹿児島神宮については、下記ページに関連の旅行記があります。 ■ 旅行記 ・隼人塚 − 鹿児島県隼人町 |
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