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旅行記 ・長谷寺 − 奈良県桜井市 2018.07
      はせでら
大和國 長谷寺
長谷寺・総受付
長谷寺(はせでら) 長谷寺は、奈良県桜井市初瀬(はせ)にある真言宗豊山派総本山(しんごんしゅうぶざんは)の寺院。本尊は十一面観音(十一面観世音菩薩)、開基(創立者)は僧・道明とされる。西国三十三所第8番札所。大和と伊勢を結ぶ初瀬街道(はせかいどう)を見下ろす初瀬山の中腹に本堂が建ちます。
仁王門
初瀬山は牡丹の名所であり、4月下旬から5月上旬は、150種類以上、7,000株と言われる牡丹が満開になり、古くから『花の御寺』と称されています。また、『枕草子』『源氏物語』『更級日記』など多くの古典文学にも登場します。中でも『源氏物語』の『玉鬘の巻』に登場する『二本(ふたもと)の杉』は現在も境内に残っています。天台宗系寺院が建立さ
仁王門から登廊(のぼりろう)を見る
創建は奈良時代、8世紀前半と推定されますが、創建の詳しい時期や事情は不明。寺伝によれば、天武朝の朱鳥元年( 686年)、僧の道明が初瀬山の西の丘(現在、本長谷寺と呼ばれている場所)に三重塔を建立、続いて神亀4年( 727年)、僧の徳道が東の丘(現在の本堂の地)に本尊十一面観音像を祀って開山したといわれます。
登廊(のぼりろう)(下登廊)
天安2年(858年)頃、長谷寺も官寺と認定されて別当が設置されたとみられ、他の官寺とともに朝廷の統制下に置かれました。ています。平安時代中期以降、観音霊場として貴族の信仰を集めました。万寿元年(1024年)には藤原道長が参詣しており、中世以降は武士や庶民にも信仰が広まりました。
慈眼院
長谷寺は東大寺(華厳宗)の末寺でしたが、平安時代中期には興福寺(法相宗)の末寺となり、16世紀以降は新義真言宗の流れをくむ寺院となり、天正16年(1588年)、豊臣秀吉により根来山(根来寺)を追われた新義真言宗門徒が入山し、同派の僧正専誉により現在の真言宗豊山派が大成されました。
下登廊と中登廊との繋屋
入口の仁王門から本堂までは、百八間、399段の回廊形式の登廊(のぼりろう、屋根付きの階段)を上がります。本堂の西方の丘には『本長谷寺』と称する一画があり、五重塔などが建ちます。本堂が国宝に、仁王門、登廊5棟(下登廊、繋屋、中登廊、蔵王堂、上登廊)、三百余社、鐘楼、繋廊が重要文化財に指定されています。
上登廊から見る中登廊
現存の本堂は8代目で、慶安3年(1650年)の竣工にもの。登廊は長暦3年(1039年)に春日社の社司・中臣信清が我が子の病気平癒の御礼で寄進したとされますが、現存するものは近世以降の再建です。現存する蔵王堂、上登廊、三百余社、鐘楼、繋廊は本堂と同じ時期の建立。
上登廊を登りきったところ(正面奥に愛染堂)
仁王門、下登廊、繋屋、中登廊の4棟は明治15年(1882年)の火災焼失後の再建で、仁王門は明治18年(1885年)、下登廊、繋屋、中登廊は明治22年(1889年)の建立。これら明治再建の建物も、境内の歴史的景観を構成するものとして重要文化財に指定されています。
本堂(国宝)、左手に鐘楼
本堂 本尊を安置する正堂(しょうどう)、相の間、礼堂(らいどう)から成る巨大な建築で、前面は京都の清水寺本堂と同じく懸造(かけづくり=崖などの高低差が大きい土地に、長い柱や貫で床下を固定してその上に建物を建てる建築様式)になっています。本堂は奈良時代の創建後、室町時代の天文5年(1536年)までに計7回焼失しています。
本堂(国宝)
7回目の焼失後、本尊十一面観音像は天正7年(1538年)に再興。本堂は豊臣秀長の援助で再建に着手し、天正16年(1588年)に竣工しました。ただし、現存する本堂は、その後さらに建て替えられたもので、徳川家光の寄進を得て、正保2年(1645年)から工事に取り掛かり、5年後の慶安3年(1650年)に落慶したものです。
五重塔
長谷寺五重塔 1876年(明治9年)に雷火で焼失した三重塔跡の北側に、1954年(昭和29年)、戦後日本で初めて建てられた五重塔。桧皮葺、高さ 31.39m。純和様式の整った形の塔で、塔身の丹色と相輪の金色、軽快な檜皮葺屋根の褐色は、背景とよく調和し、光彩を放っています。ります。
弘法大師御影堂
御影堂と開山堂 御影堂(みえどう)は、宗祖弘法大師の入定1500年御遠忌を記念して、その御徳を偲び1984年(昭和59年)に建立されたお堂です。開山堂(かいざんどう)は、本尊十一面観音像を祀って開山した徳道上人を祀るお堂で、併せて西国三十三所各霊場の御本尊様がお祀りされています。
開山堂
【参考にしたサイト】
(1)奈良大和路の花の御寺 総本山 長谷寺(長谷寺・公式サイト)
(2)長谷寺 - Wikipedia

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