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旅行記 ・はんぎり出し − 鹿児島県霧島市国分 2022.08.16
       
はんぎり出し
お盆明けの8月16日、霧島市国分広瀬の
干拓潮遊地では、毎年『はんぎり出し』と呼ばれる精進落としの伝統行事が行われます。

『はんぎり』とは、馬にえさを入れて食べさせる飼い葉おけのことです。
『半切り』という底の浅い桶を使用したことに由来します。
この『はんぎり』と2本の竹と4枚の板で組んたいかだに乗って投網
(とあみ)してエッナ(ボラの子)などを
獲ります。獲った魚はその場で刺身にし、酢味噌を付けて皆で精進落としとして食べます。
江戸時代末期、新田開拓でできた潮だまりを
管理するためにおかれた水守は、給料の代わりにこの潮だまりの漁業権を与えられました。
彼らが日を決めて許可証を出し、エッナを獲ったのが起源だといわれます
その時以来行われてきた伝統行事ですが、
この伝統行事も高齢化で存続が心配される中、伝統を受け継ごうと決意した
若い女性がいて、話題になっています(5枚目と6枚目の写真)。
塩川夏美(28)さんです。普段は病院の管理栄養士を
しています。今年が2年目の『はんぎり出し』。1年目の昨年は10尾でしたが、
今年は倍の20尾近く獲れたそうです。
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