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はんぎり出し |
お盆明けの8月16日、霧島市国分広瀬の 干拓潮遊地では、毎年『はんぎり出し』と呼ばれる精進落としの伝統行事が行われます。 『はんぎり』とは、馬にえさを入れて食べさせる飼い葉おけのことです。 |
『半切り』という底の浅い桶を使用したことに由来します。 この『はんぎり』と2本の竹と4枚の板で組んたいかだに乗って投網(とあみ)してエッナ(ボラの子)などを 獲ります。獲った魚はその場で刺身にし、酢味噌を付けて皆で精進落としとして食べます。 |
江戸時代末期、新田開拓でできた潮だまりを 管理するためにおかれた水守は、給料の代わりにこの潮だまりの漁業権を与えられました。 彼らが日を決めて許可証を出し、エッナを獲ったのが起源だといわれます |
その時以来行われてきた伝統行事ですが、 この伝統行事も高齢化で存続が心配される中、伝統を受け継ごうと決意した 若い女性がいて、話題になっています(5枚目と6枚目の写真)。 |
塩川夏美(28)さんです。普段は病院の管理栄養士を しています。今年が2年目の『はんぎり出し』。1年目の昨年は10尾でしたが、 今年は倍の20尾近く獲れたそうです。 |
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