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旅行記 ・ゴンザ通り、ゴンザ神社 − 鹿児島県  2013.08
ゴンザ通り
(鹿児島市)
『はいから通り』(アーケード)と直交する『ゴンザ通り』(鹿児島市)
『ゴンザ通り』の看板
その業績は天才的と各国の学者から絶賛されている。昔この通りは市内で最初に栄えた所で、御着屋という迎賓館があり、僧俊寛もこの付近から出港したという。ゴンザ達も大阪見物の晴着などをこの通りで買い揃えたと推測される。この由来から世界に誇るべきゴンザの業績を永く後世に残したく『ゴンザ通り』と改称いたしました。〜 『ゴンザ通り由来記』(写真下)より
 
ゴンザ通り由来記 
ゴンザとは船乗りの息子、1728年藩命により大阪向け出港したが約半年後にカムチャッカに漂着、父を含む15人が殺された。11歳のゴンザと35歳のソウザのみ助かり、2年間の奴隷と3年間のシベリア横断の末、女帝の謁見に対して、ロシア語で答えるゴンザの才能を見込まれ日本語学校の先生に任命された。ソウザ没後、12,000語の薩摩弁を6冊の辞典にまとめ、21歳で没した。
denn『ゴンザ通り』幟(のぼり)も
『ゴンザ通り由来記』の看板
 ゴンザ像について
ゴンザは元文4年(1739年)死亡。享年21歳。カリンキンスコエ墓地に埋葬されました。ソウザは元文元年(1736年)死亡。享年42歳。ボズネセンスコエ墓地に埋葬されました。当時のロシアでは功績者については肖像画や蝋人形を作る習慣があり、ソウザ、ゴンザとも、死後、蝋でデスマスクが作られました。これを撮影したゴンザ像の写真が知られています(写真上)。二人の蝋人形は、ペテルブルグ大学附属の人種博物館に保存されていて、見ることができるそうです。二人の蝋人形は東南アジアの人類のタイプを見せるように作ったという説もあり、デフォルメ(対象を変形して表現すること)された可能性があるともいわれているようです。(参考文献:橋口滿著『ゴンザの魂、羽島へ 漂流からの生還』/高城書房、平成22年11月発行)。
ゴンザ神社
(いちき串木野市羽島)
ゴンザ神社(いちき串木野市・羽島崎神社内)
ゴンザ像
ゴンザは予期せぬ運命に翻弄、孤独に苛(さいな)まれながらも、わずか3年の間に約12,000語に上る世界最初の露和辞典『新スラブ・日本語辞典』ほか5冊もの大著を著(あらわ)しました。元文4年(1739年)12月、ゴンザは21歳の若さで、再び故郷の地を踏むことなく異国の地で没しました。ゴンザが遺した日本語はすべて薩摩弁だったことから、日本の近世言語史を飾る得難い資料となっただけでなく、18世紀前半の非常に価値の高いロシア語の資料ともなりました。
 
[2010年12月5日ロシア・サンクトベテルブルグよりゴンザとソーザの御霊(みたま)を羽島に迎えた。幼くして過酷な運命に遭遇しながら、己の力で道を切り開いたゴンザとソーザの奇跡ともいえる力を、地球繁栄と住民の幸せのため、祠を建立し御霊を祀ることとする。]
平成23年6月吉日 羽島崎神社
 
ゴンザの由来
ゴンザは享保2年(1718年)薩摩国の漁師の子として出生しました。享保13年(1728年)11歳の時に、第22代島津継豊の命を受け、大阪へ向けて続米(つづきまい)を積んだ若潮丸に舵(かじ)取りの父と共に乗り組み、薩摩の港を出帆しました。船が折悪しく嵐にあい、太平洋に流され、半年余り海上を漂流しました。そしてロシア領カムチャッカに漂着しました。助かった喜びもつかの間、ゴンザとソーザ(ソウザ)の二人だけが生き残り十五人が他界しました。享保16年(1731年)二人はヤクーツク・トボリスクを経てモスクワに赴き、同19年(1734年)ベテルブルクのアンナ・ヨアノヴナ女帝に拝謁。既に流暢なロシア語を駆使していた聡明なゴンザ少年に感銘を受けた女帝は、科学アカデミーでロシア語文法を学ばせ、女帝の勅命で日本語教師になりました。
ゴンザの由来
ゴンザ神社とゴンザ像
ゴンザの出身地はどこ?
ゴンザの出身地は鹿児島県のどこだったのか、主としてゴンザファンクラブの人たちの間で特定の試みが行われてきましたが、ゴンザの存在が人々の間で認知されるようになって以来30年近くが経つのに、未だに決定的なものは出ていません。上記参考文献の著者・橋口滿氏は、現在県県内に残る鹿児島方言と12,000語におよぶゴンザの薩摩方言の比較検討を重ね、 385語以外の語は、県内各地に分布する日常性のある鹿児島方言であり、385語中376語が旧串木野市(現いちき串木野市)の方言と符合するとし、ゴンザの出身地をいちき串木野市羽島に絞れるのではないかとしています。平成23年(2011年)6月、ゴンザとソウザの御霊(みたま)を祀る『ゴンザ神社』がいちき串木野市羽島の羽島崎神社内に建立されました。なお、ゴンザ、ソウザという名前は、『権左衛門』『早左衛門』に由来するのではないかと推察されています。 
 レポート ・ゴンザ
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