第60回グラナダ国際音楽舞踏祭案内板 |
アルハンブラ宮殿を出てへネラリーフェに入場すれば、まず『野外劇場』が目に付きます。1952年に、古い農業用の建物の跡に造られたこの劇場は、グラナダ音楽祭の舞踏にうってつけの舞台で、ちょうど、第60回グラナダ国際音楽舞踏祭(6月24日〜7月12日)が開催されているらしく、案内板がありました。野外劇場を過ぎ、『下の庭園』(あるいは新庭園と呼ぶ)を散策しながら進めば、へネラリーフェの最初の建物であるポロの中庭にたどり着きます。下の庭園の左手は一段下がった果樹園になっていています。この段々畑は、用途が決らないまま今日まで残って使われています。カボチャが植えられていて、花が満開でした。 |
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ヘネラリーフェ |
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アルハンブラ宮殿から北へ歩いて10分ほどの丘を登ったところに『へネラリーフェ』(Generalife)はあります。グラナダの王が宮廷の雑務からのがれて憩いの時を過ごす夏の離宮でした。14世紀の初めにイスラム教徒ナスル朝グラナダ王国のイスマエル1世(在位1314〜1325年)の時代に建設が始められました。キリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)が完了した1492年から20世紀初めまで個人の所有だったため、庭園や建物は大幅に改修されていますが、シエラ・ネバダ山脈の雪解け水を巧みに生かした噴水や水路が配置されており、水と緑に囲まれたその美しい佇まいは訪れる人を魅了しています。 |
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果樹園にはカボチャの花が咲いていました。 |
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