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旅行記 ・沖永良部島の風景 − 鹿児島県大島郡 2017.07.18
沖永良部島
ワンジョビーチ
ワンジョビーチ  沖永良部島は隆起性サンゴ礁の島で、全島ほとんどがサンゴを起源とする石灰岩で出来ているため、海岸線は砂浜が少なく、サンゴ礁の磯や断崖、石灰岩の絶壁や海食洞窟のある海岸が目立ちます。そんな中で、東シナ海側に位置するワンジョビーチは、砂浜が広がっていて浅瀬の続く、格好の海水浴場となっています。
ハマボウ(ワンジョビーチにて)
ハマボウ 漢字では浜朴あるいは黄槿と書きます。学名の 『Hibiscus hamabo』 が示すように、ハイビスカスの仲間でアオイ科の落葉低木。西日本から韓国済州島、奄美大島まで分布し、内湾海岸に自生する塩生植物(高塩濃度に耐える種子植物)で、夏に黄色の花を咲かせます。
県道620号線(和泊町畦布)からの風景
沖永良部島(おきのえらぶじま) 沖永良部島は、九州本島(鹿児島県本土)から南へ552km、沖縄本島から北へ約60kmのところにあり、人口約13,800人、面積約94平方キロメートル(東西約20km、南北約10km、周囲約56キロメートル)。鹿児島県大島郡に属し、島内には和泊町と知名町があります。
県道620号線(和泊町畦布)の風景
エラブユリ 亜熱帯に属する温暖な気候と適度な降雨を利用して農業が盛んで、ジャガイモやサトウキビのほか、特産のエラブユリ(テッポウユリ)やフリージアなどの球根栽培、グラジオラスなど、切花を中心とした花の島として知られています。また、西郷隆盛が1年6ヶ月を座敷牢で過ごした島で『敬天愛人』の発祥の地といわれます。
越山公園からの眺め
越山公園(こしやまこうえん) 標高180メートルにある公園。和泊町を一望でき、右側が太平洋、左側が東シナ海を一望できる。夜になると電照菊の夜景も観賞できるそうです。和泊町町政施行50周年を記念して建てられた、子山羊と百合と蝉と子供たちが表現された『モニュメント』があります。
越山公園のモニュメント(小山羊と遊ぶ子供たち)
花と鍾乳洞の島 沖永良部島には、昇竜洞をはじめ200〜300の大鍾乳洞群が見られ、『花と鍾乳洞の島』といわれています。また、奄美諸島の中でもハブがいない島として知られています。澄みきった青い海と空、まばゆい太陽、素朴で厚い人情の奄美群島。平成29年3月、国内34ヵ所目の国立公園として『奄美群島国立公園』が誕生しました。
明治初期の家屋(和泊町歴史民俗資料館にて)
和泊町歴史民俗資料館 越山公園から少し下ったところにあります。和泊町の文化財のほか、沖永良部島の民具や衣料品などを展示して島の歴史や生活を紹介している歴史民族資料館。沖永良部島特産のエラブユリ(テッポウユリ)をはじめとしたユリに関する展示があり、世界の多彩なユリのレプリカが展示されています。
ウジジ浜
ウジジ海岸 石灰質の岩が、長い年月波や海水による侵食を受けてできた、マッシュルームのようなおもしろい形をした『奇岩』が立ち並ぶ海岸です。沖永良部島では、侵食された石灰岩の『石塔原』(カレンフェルト)や隆起サンゴ礁が荒波で浸食されてできたフーチャと呼ばれる『潮吹き上げ洞窟』などの奇岩怪石群を見ることができます。
サトウキビ畑と海(小米古里線にて)
また、この海岸は、明治23年(1890年)にカナダの帆船リージ・トゥループ号が台風で沖合で座礁して漂着した海岸として知られています。組員22名のうち10名が行方不明になり、生存者の内10名が島民の献身的な介護によって無事帰国の途につきました。その記念碑や船のモニュメントがあります。
向日葵(県道84号線、小米古里線入口にて)
   沖永良部島の海
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