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旅行記 ・求名 〜 どんぐり市の日− 鹿児島県さつま町 2019.02.10
 
ぐみょう
求名 〜 どんぐり市の日
北薩摩地方のさつま町に
求名(ぐみょう)という地区があります。本HPの管理者が生まれ育ったところです。
そう高い山ではないものの、周囲を山に囲まれた寒村です。
しかし、団塊の世代が小中学生の頃には
1学年で100人以上がいて、学校の周囲には医院が2軒、歯科医院も2軒、理髪店が3軒、お菓子製造店が
2軒あるなど、町(まち)と呼んでもおかしくない賑わいだったものです。
それが最近は、
国道(267号)には車の往来はあるものの、人はほとんど
ひっ子一人見かけないという状況です。
そんな中でかつての賑わい振りを
一日でも再現して、明日への元気づけにしようということでしょう、鎮守の森の稲富神社とその門前で
『求名どんぐり市』というイベントの開催が有志により企画されました。
かつては求名でも初市と暮れ市が
開催されて賑わったものでしたが、近年途絶えており、それを復活させようというものです。『どんぐり市』と
いう名前は稲富神社の愛称『どんぐり神社』にちなんで命名されました。
かつての様にたくさんの人で賑わう風景を撮らない手は
ないなと思って、出かけてみました。当日は別に予定があったのでイベントは見ることはできませんでしたが、
賑わいの様子を写真におさめてきましたので、ここにアップします。
稲富神社は
寛文9年(1669年)の創建と推定され、求名村の村社として尊崇されてきました。稲富神社の古木群は、
平成14年6月、さつま町指定文化財(天然記念物)に指定されています。
境内には
推定樹齢320年の古木3本のほか、創建当時の植栽と思われる
樹齢200年近くの木が2本あります。
この境内は南面で
陽当たりと風通よ良いため、地味が肥えて神域として
大切に保存されてきたわけです。
この稲富神社で
特筆すべきものとして、神社祭礼のときに踊られる『鷹踊』と
呼ばれる伝統芸能が挙げられます。
藩政時代の狩猟(鷹狩)は、
武士の武術の修練と領民の生活動向を観察する目的を
もって行われたものと思われています。
この鷹狩の様子を芸能化し、
祭や殿様の領内見廻りなどの時に踊り、武運長久・領土安穏・領民安泰を祈るように
なったのが『鷹踊(たかおどり)』だといわれています。
鷹踊は『鷹刺踊り』とも呼ばれ、
主に旧祁答院地方(さつま町の大半と薩摩川内市の一部)に分布していますが、
求名の鷹踊から広まっていったといわれています。
第1回の『求名どんぐり市』は、
『求名きばもんそ会』(山崎真一会長、26名)主催、JF都農町漁業協同組合協賛で、
2019年2月10日(日)(10時〜14時)に開催されました。
神社境内には、
ステージが設営され、ゆったりママのカフェコーナー、コンニャク田楽、本場山形の
芋煮などの売店や飲食コーナーなどのテントが並びました。
そのほか、薩摩西郷梅や
駄菓子を売るテントや子どもの秘密基地が設けられ、
本殿には授乳室が開設されました。
ステージでは、
錦光保育園の太鼓演奏(10:00〜)、チンドンステージショー(10:30〜、13:30〜)、子どものチンドン体験(11:00〜)、
バルーンプレゼント(12:00〜)などのイベントが行われました。
そして、13時より
全日本歌唱力選手権歌唱王2018年チャンピン坪田俊一さんのミニライブが行われ、
境内満員のお客さんが歌唱力日本一の熱唱に聴き入っていたそうです。
神社の下の旧道入口には、
たこやき、回転饅頭、さつま揚げ、しんこ団子、クレープ、たこやき、
だるまなどを売る屋台が10軒ほどですが並びました。
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