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♪天上の貴公子 | ||
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知林ヶ島 − 鹿児島県指宿市 |
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『海が割れるのよ〜♪ 道ができるのよ〜♪ 島と島とが〜つながるの〜♪』 天童よしみさんの歌謡曲『珍島物語』(1996年)に歌われているように、朝鮮半島の南西端にある『珍島(チンド)』は、海割れが起きることで世界的に知られた島です。規模こそ違いますが、日本にも海が割れる島があるのをご存知でしょうか。鹿児島湾(錦江湾)の入口、指宿市の海岸の 800m沖に周囲が3kmほどの知林ヶ島(ちりんがしま)という無人の島が浮かんでいます。この島は、3月から10月にかけての大潮あるいは中潮の干潮時に、長さ 800mの砂の道(砂州)が出現して海岸とつながり、歩いて渡れるのです。道が現れる頃になると人々が集まってきて、片道20分の砂の道の散策を思い思いに楽しみます。 (旅した日 2006年09月) |
魚見岳から眺める知林ヶ島 |
知林ヶ島は、東シナ海から鹿児島湾内に侵入してくる温暖な黒潮の流れと、 鹿児島湾内から東シナ海に向かうやや冷たい流れの境目に位置していて、それらの海流の境目に砂礫(れき)が たい積することで、砂の道(砂州)が形成されるものと考えられています。 |
海が割れ始めました。 |
そして、道が出現し始めました。 |
最も潮位が下がったときの砂州の状態です。 |
さあ〜、魚見ヶ岳から車で下りて、国民休暇村の駐車場に車を止めて、砂の道に向います。 |
国民休暇村指宿は、知林ヶ島を間近に見る位置に広大な敷地が広がる公共の宿です。全天候型のテニスコート、 ソフトボール場、自然歩道、ハーブ農園、熱帯果樹園、温泉館などがあります。 |
国民休暇村の駐車場から砂の道まで約15分、 長さ800mの砂の道を歩いて知林ヶ島まで約20分、片道35分を要します。 |
ゆるいカーブを描いて砂の道が知林ヶ島までつながっています。 |
『干潮時であっても、砂州の幅が充分でないときは、島に渡るのは控えましょう』という注意書きがあります。 |
それぞれ思い思いに砂の道を散策です。 |
釣をする人もいます(写真上)。振り向くと、逆光の中に魚見岳の鉄塔が見えます(写真下)。 |
砂の道が出現して最も潮位が下がったときの状態と、沈んで跡形の無い元の状態を カメラに収めるため、知林ヶ島の取材には5時間以上の時間を 費やさなければなりませんでした。道が現れるのを待ち、出現した道を渡るときにはワクワク感がありますが、 沈み始めやがて跡形も無い元の状態に戻るとなぜか切ない気持ちになります。。 |
■知林ヶ島の砂の道(砂州)の出現時刻の情報は、下記のサイトなどで知ることができます。 |
・砂州出現予測時刻 → http://www.city.ibusuki.lg.jp/chirin/joho.htm |
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