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旅行記 ・カプリ島 − イタリア(11) 2014.07
カプリ島
カプリ島で唯一の商港マリーナ・グランデ
カプリ島(Isola di Capri)は、イタリア南部のティレニア海にある島。ナポリ市街からナポリ湾を挟んで南へ約30kmに位置する約10km2程度の小さな島だけど、風光明媚な土地として知られ、イタリアにおける観光地の1つとなっています。青の洞窟と呼ばれる海食洞があることでも有名。元々はテレボアイ人が住んでいた島でしたが、のちにアウグストゥス(ローマ帝国の初代皇帝、在位紀元前27年〜紀元14年)が気に入り別荘地として島全体と対岸の土地を購入。アウグストゥス自身は利用する機会に恵まれませんでしたが、その後を継いだ第2代皇帝ティベリウス(在位紀元14年〜37年)がこの島に居を移し、隠棲しながら政務を行ないました。ティベリウスは島内に12の別荘を持っていたといわれます。
(参考:カプリ島 - Wikipedia)
Map(カプリ島の位置)
観光客用のハーバーとドックがあります。
マリーナ・グランデ(写真上)には、
ナポリやソレントなどからの観光船が発着する島で唯一の商港で、
観光客用のハーバーとドックがあります。
 
『青の洞窟』行きの船発着場は閑散と・・・
カプリ島訪問の最大の目的は、誰もがその神秘的な
青さに感動するという『青の洞窟』の見学でした。しかし、10日間のイタリア旅行ツアーの
カプリ島訪問の朝だけは小雨の降る生憎の天候となってしまいました。
バスに乗って『アナカプ』へ観光に出かけます。
洞窟には、洞窟のある入り江から
手漕ぎの小船に乗り換えて、狭い、半ば水中に埋もれた入口を潜って行かなければならないので、
天候や波の状態が悪いと進入不可能となるのです。
行き交う観光バスやトラック
東西に長いカプリ島は東側の『カプリ』と西側の『アナカプリ』の
2つの地区に分けられていて、 マリーナグランデからマイクロバスで5分ぐらいのところにある高台の町
『カプリ』で、そこからさらにバスで15分西に移動すると『アナカプリ』の町があります。
アナカプリの町に着きました。
『青の洞窟』の見学が中止になったので、
アナカプリの町にある『ヴィラ・サンミケーレ』の見学となりました。
アナカプリはカプリの昔ながらの面影を残す町です。
『ヴィラ・サンミケーレ』の見学です。
『ヴィラ・サンミケーレ』(Villa San Michele)は、
スウェーデンの医師で、作家でもあったアクセル・ムンテ(Axcel Munthe)の別荘だった場所で、
青の洞窟の観光がキャンセルになった時の定番代替観光地となっています。
『ヴィラ・サンミケーレ』
多くの考古学的、民族史的に価値のある
収集品が保管・展示されています。ヴィラ・サンミケーレのテラスは、ナポリ湾をはさんでヴェスーヴィオ山までを
望む素晴らしいパノラマが見渡せる絶好の撮影ロケーションです。
『ヴィラ・サンミケーレ』のテラスのスフィンクス
そして有名なのがヴィラ・サンミケーレのテラスで
海に向かって座っている『スフィンクス像』有名。スフィンクスは、ライオンの身体に
人間の女性の顔と胸と翼を持つ神話上の怪物。
『ヴィラ・サンミケーレ』のテラスから見るカプリ地区の眺め
スフィンクス像は、こちらに背を
向けているので、前面は確認できません。このスフィンクス像のお尻をなでると、幸せになれるのだとか、
またカプリ島に戻ってこられるのだとか、いわれているそうです。
フォトムービー(YouTube)  
アクセル・ムンテ(Axcel Munthe) 1857〜1949年。スウェーデン生まれたアクセル・ムンテは、パリに留学、当時精神科医として盛名を馳せていたシャルコー教授の下で学び、若くしてパリ上流社会の流行医となりました。当時からカプリ島に魅せられ、サン・ミケーレの遺跡にたてた自分の家で後年、医者としての体験をまとめた名著『サン・ミケーレ物語』は 日本を含む世界50ヵ国語に訳されています。その著書の中でカプリ島を紹介し、カプリ島を世界の名所にしたといわれます。『死は孤独であるかもしれない。 しかし、生きているほど孤独であるはずがない。』はアクセル・ムンテの名言。
ウンベルト1世広場へ行く高台の通り
『ヴィラ・サン・ミケーレ』から
カプリ島の中心『ウンベルト1世広場』へ引き返してきました。高台の通りには、プラダ、グッチやブルガリなどの
高級店やホテルやレストランが建ち並んでいます。
いかにもカプリ島らしい明るい雰囲気
また島の高台を中心として、島内随所には
各界著名人などの別荘が点在しています。島の特産品としてレモンが有名で、このためリモンチェッロなどの
レモン酒やレモンチョコレートなどの土産品が販売されています。
ウインドウに並ぶレモン製品のお土産
リモンチェッロ(Limoncello)とは、
イタリアを起源とするレモンを用いたリキュール。伝統的なレモン・リキュールとして1つのジャンルを築いており、
家庭などで作られる以外にも、複数の酒造メーカーが製造しています。
観光客で賑わうウンベルト1世広場
マリーナ・ブランデ港からマイクロバスで5分。
あるいは登山鉄道(フニクラーレ)で600mほど登った終点は、海抜138mのところにある
『ウンベルト1世広場』。島の住人や観光客の集う小広場です。
ウンベルト1世広場の目印は時計塔
ウンベルト1世広場は、
時計塔(写真上)が目印です。時計台のほかサンタ・ステファノ教会をはじめ、世界のサロンと言われるほどの
たくさんのカフェが軒を連ねています。
物資を運ぶ小型の車
カプリ島は道幅が狭く、
大きな車は通れないので、小型のトラックや3輪トラック、ミニバスが主な交通手段になっています。
写真上は物資を運ぶカプリ島ならではユニークな3輪車。
建ち並ぶカプリ地区の別荘
別荘地として人気があるのは、
美しい海、穏やかな気候、そして、海岸沿いの険しい崖が別荘を
一般人から隔離してくれるからでしょうか。
ウンベルト1世広場からの眺め
カプリは、古代ローマ時代から
皇帝の別荘が置かれた島であり、現代においてもイタリアばかりではなく
世界中の富豪が競って別荘を建ています。
これからランチを食べにレストランへ下りていきます。
この日は、連れ合いの誕生日でした。
ランチの始まりに、サプライズのキャンドルサービス! それに、旅行社からワインのプレゼント。
イケメンとツーショットで、ご満悦の連れ合いです(写真下)。
サプライズの誕生日キャンドルサービス
さらにナポリのホテルに帰ると、
支配人のメッセージを添えて、生花のブーケが部屋に置いてありました。また、感激!。
イタリアで迎えた、連れ合いの記憶に残る誕生日になりました。
すっかり雨も上がったマリーナ・グランデの広場
昼食を終えて、
マリーナ・グランデに下りてくると、すっかり雨も上がっていましたが、『青の洞窟』行きの
船発着場はクローズされたままでした。
高速船でソレントへ向かいます。
『青の洞窟』行きはあきらめ、
高速船でソレントに行き、そこからバスで世界遺産に登録されている
アマルフィ海岸を周遊して、ナポリに帰りました。
さようなら!カプリ島
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