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町田市指定史跡
白洲次郎・正子旧宅
所在地 町田市能ヶ谷町1283番外
指定年月日 2002年11月14日
戦後の新憲法制定に深く関わり、東北電力会長としても活躍された白洲次郎と、美術評論家・随筆家として読売文学賞2回受賞、町田市名誉市民第一号の白洲正子のご夫妻が、能ヶ谷のこの地に農家を買いとり移住されたのは、昭和17年(1942年)であった。寄せ棟造りで東側妻面兜造りの重厚な茅葺屋根の母屋と、カキ、シタカシ、などを配した広い庭のたたずまいは、多摩地域の養蚕農家の面 |
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武相荘地入口 |
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影をいまに伝える貴重な文化遺産である。整型四間取の間取や材料・構造から見て十九世紀以降のもので、明治初期の建築と推定できる。養蚕農家として明治・大正・昭和と使われてきた『家・屋敷』が原型に近いかたちで今日に残されたのは、古い民家などに限りない価値を見出した、白洲ご夫妻の独自のライフ・スタイルの賜物(たまもの)であろう。冠せられた『武相荘(ぶあいそう)』という愛称も、古い農家に具わる、”静謐な美”に寄せるご夫妻の、慎み深い敬称と読みとれる。〜町田市教育委員会の案内板(写真左)より〜
静謐【せいひつ】=しずかでおだやかなこと。 |
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