♪Prologue
KasedaMusicLabo
秋月城下町 − 福岡県朝倉市秋月(あきづき)
                        (
見所がそんなに沢山あるわけではないけど、町全体にただよう懐かしさややすらぎ感にひかれて多くの観光客がやってくる町ってあります。福岡県のほぼ中央部に位置する朝倉市秋月もそんな町です。秋月氏が1203(建仁3)年に山城を築城したのが秋月のはじまりです。天正年間(1580年代)には、11郡・約36万石を誇った鎌倉〜戦国時代の雄・秋月氏でしたが、1587年に秀吉軍に破れると日向高鍋(宮崎県)に3万石で移封されます。そののち、福岡藩黒田家の分家5万石の城下町として栄えます。そして、かって「秋月千軒五千人の賑わい」といわれた秋月城下町も、1876(明治9)年の秋月士族250余人が蜂起した秋月の乱ののちは、戸数・人口ともに半減したと言われ、今では三百軒千人程の山間の静かな町になっています。秋月氏・黒田氏の栄華とともに、秋月はまた、そのような悲話を秘めた城下町でもあります。そんな秋月を、紅葉が真っ盛りの11月下旬に訪れました。                                                     (旅した日 2003年11月)
目鏡橋
秋月の入口に架かっている、1810(文化7)年に建造の石橋。当時の秋月藩は、長崎警護の代番を命ぜられていました。長崎に赴いた人たちは、中島川に架かる石橋を見て、ここに石橋を架けたいと願っていたそうです。そこで、長崎の石工に頼んで石橋が架けられたのだそうです。そのため、初めは長崎橋と呼ばれていました。県指定有形文化財。
城下町の面影
城下町の面影をわずかに残す、秋月城跡の黒門(写真左上)、黒門の下にある茶屋(写真右上)、長屋門(写真左下)、今は秋月中学校になっている秋月城跡の石垣(写真右下)。黒門辺りは、紅葉が真っ盛りでした。
杉の馬場
城跡に通じる道で藩主のお成り道、藩士たちの登城道。昔は、杉の大木があって馬術の稽古も行われたのでその名があります。春は桜のトンネルができ観光客で賑わいます。道沿いには土産店や団子屋などが立ち並んでいます。
山門の紅葉
杉の馬場から田んぼを通って400mのところに、黒田家の祈願所であった天台宗の寺・日照院があります。その寺の山門と石段に通ずる道沿いの紅葉(写真右、左上)。山門から見る境内と紅葉(写真左下)。
武家屋敷
秋月藩の上級武士だった「久野家」の武家屋敷(写真右、左上)と「戸波家」の旧家屋と庭園(写真左下)。「戸波家」の旧家屋と庭園は、杉の馬場沿いに「秋月郷土館」として公開されています。
町並み
土蔵の白壁、古びた格子の家々がつづく清楚な佇まいの町並み。写真右上は、石田家住宅(県指定有形文化財)とイヌマキの木(甘木市指定天然記念物)。1998(平成10)年、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

あなたは累計
人目の訪問者です。
 
Copyright(C) WaShimo All Rights Reserved.