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旅行記 ・足立美術館 − 宮島根県安来市  2023.08
あだちびじゅつかん
足立美術館
足立美術館は、
島根県安来市にある、近代から現代の日本画を中心とした美術館。
120点におよぶ横山大観の作品と日本庭園で有名。
地元出身の実業家・
足立全康(
あだちぜんこう、1899年〜1990年)が1970年(昭和45年)、71歳のときに創設。質・量ともに
日本有数の横山大観の作品は総数120点にのぼり、足立コレクションの柱となっている。
大観のほかにも、竹内栖鳳、
橋本関雪、川合玉堂、上村松園ら近代日本画壇の巨匠たちの作品のほか、北大路魯山人の書や
陶芸、林義雄、鈴木寿雄らの童画、平櫛田中の木彫なども所蔵している。
足立全康は裸一貫から
事業を起こし、一代で大コレクションをつくりあげたが、その作品収集にかける
情熱は並外れたもので、数々の逸話が残されている。
なかでも大観の名作『紅葉』と
『雨霽る』(あめはる)を含む北澤國男(東洋バルヴ創業者)の「北沢コレクション」を
1979年(昭和54年)に入手した際の武勇談は有名である。
足立美術館のもう一つの特色は、
その広大な日本庭園である。庭園は「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など、面積は5万坪に
及ぶ。全康自らが、全国から庭石や松の木などを捜してきたという。
専属の庭師や美術館スタッフが、
毎日手入れや清掃を行っていて「庭園もまた一幅の絵画である」という全康の言葉通り、
絵画のように美しい庭園は国内はもとより海外でも評価が高い。
日本庭園における造園技法の
ひとつである借景の手法が採られ、彼方の山や木々までも
取り込んで織り成す造形美は秀逸である。
米国の日本庭園専門雑誌
『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が行っている日本庭園ランキング(Shiosai Ranking)
では、初回の2003年から「20年連続日本一」に選出されている。
日本国内約1000箇所の名所・旧跡を
対象にしたもので、「庭そのものの質の高さ」「建物との調和」「利用者への対応」などが総合的に
判断されたもので、とくに細部まで行き届いた維持管理が評価されている。
 同館の日本庭園は、
フランスの旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』や『Guide Bleu Japon』にて、
それぞれ三つ星(最高評価)として掲載されている。
〔主な収蔵品〕 
横山大観『無我』(1897年)、横山大観『紅葉』(1931年)、横山大観『雨霽る』(あめはる)(1940年)、竹内栖鳳『潮沙和暖』(1934年)富岡鉄斎『阿倍仲麻呂在唐詠和歌図』(1918年)、速水御舟『新緑』(1915年)、村上華岳『観世音菩薩 巌上拈花之像』(1935年)、上村松園『待月』(1944年)橋本関雪『夏夕』(1941年)、川端龍子『愛染』(1934年)、北大路魯山人『金らむ手津本(金襴手壷)』(1940年頃)、大橋翠石『虎』(1899年頃)
〔交通アクセス〕
安来駅から無料シャトルバス。
安来駅から安来市広域生活バス(イエローバス)の鷺の湯温泉・足立美術館前で下車2分。
安来インターチェンジから約8km。無料駐車場:バス30台、普通車400台
 
 以上、『足立美術館 - Wikipedia』より転載。
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