雑感  ・能力×熱意×考え方   
− 能力×熱意×考え方 −



3月に入り、いよいよ卒業、そして就職の時期になりました。今春も多くの人たちが、高校や大学あるいは専門学校等を巣立ち、職に就かれることでしょう。


学校のテストでは、何も見ないで、決められた時間内に答えを出すことが要求されました。学校における結果(=成績)は、記憶力や、俗に頭の回転の速さなどと言われる、いわゆる天賦の『能力』に大きく左右されました。


しかし、社会に出てからの仕事では、憶えていないことは、便覧や資料で調べれば良いわけです。重要なことは、必要な情報がきちんとファイルされていて、必要なときに速やかに参照できるかどうかです。


仕事をするのが遅いのであれば、遅い分、時間をかければ良いわけです。重要なことは、少々時間がかかっても、責任をもってきちっんと成し遂げるということです。自分が不得手なことがあれば、得意な人と共同で仕事をして、所期の目的を達成することもできるし、他の人にやってもらうことだってできます。


ですから、仕事でより重要になってくるのが、やる気(=熱意)と、人としての生きる姿勢(=考え方)であると、京セラ(株)の創始者である稲盛和夫さんは言い、次の式を提唱しています。


      人生・仕事の結果=能力×熱意×考え方


能力10、熱意10、考え方10 の人の仕事の結果の度合いは、1000になります。例えば、能力が5しかなくても、熱意が20あれば、1000 の結果を出せるわけです。稲盛さんは、『自分の能力を鼻にかけ努力を怠った人よりも、自分にはずば抜けた能力がないと思って、誰よりも情熱を燃やして努力した人の方が、はるかに素晴らしい結果を残すことができる』と言っています。


熱意と能力にはマイナスはありませんが、考え方にはマイナスからプラスまで幅があり、能力と熱意があっても、考え方が間違っていると、それらの積(掛け算の答え)は、マイナスになってしまいます。例えば、能力のある人が悪事を働くことに情熱を注げば注ぐほど、その結果は大きなマイナスになります。


明るく素直な心を持って前向きに仕事に取り組むこと、それが人生や仕事で素晴らしい結果を得るのに大切だと言うことでしょう。今春、学校を巣立って、仕事に就かれる皆さんのご健闘を祈念致します!


2005.03.02  
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