レポート  ・ステークホルダー   
− ステークホルダー −

最近よく耳にするようになったビジネス用語の一つに『ステークホルダー』があります。そこで、この用語について調べてみました。

§1 ステークホルダーとは

ステークホルダー(Stakeholder) とは、ある企業の活動、経営に対して直接的あるいは間接的に影響を受ける全ての利害関係者のことをいいます。英語の stake(掛け金)とholder(保有する)が用語の由来とされます。

企業の活動、経営の影響を受ける利害関係者とは、金銭的な利害関係をもつ投資家や株主、顧客(消費者)だけでなく、従業員(社員)や債権者、取引先や社会、地域社会、政府や行政機関、国民などを含み、広義には社会全般を意味します。

§2 企業の利害関係者の範囲

ステークホルダーが意味する「利害関係者の範囲」については、一定の定義が確立しているわけではなく、ステークホルダーが使われる文脈によって異なります。以下にいくつの例文を示します。

(1)株主を指す例文
今度の株主総会では、ステークホルダーの理解が得られるよう資料の準備をしっかりしておこう。

(2)顧客や従業員を指す例文
今後はこれまで以上にステークホルダーの意向を意識した商品開発を目指そう。自分たちもステークホルダーの一員であるという意識で仕事に取り組もう。

(3)社会や地域社会を指す例文
コンプライアンス(法令遵守)とは、ステークホルダーの利益や要請に適うことである。SDGs(持続可能な開発目標)は、地球までもがステークホルダーであるという思想である。

§3 背景

ステークホルダーという言葉が注目されるようになった理由として、社会全体が企業の在り方を問うようになってきたという現状が挙げられます。以前の企業といえば、利潤を追求するばかりで、社会の一員としての役割はそれほど重要視されませんでしたが、近年、企業の環境や地域社会との共存、社会への貢献などが叫ばれるようにりました。
 

2023.09.13
あなたは累計
人目の訪問者です。
 − Copyright(C) WaShimo AllRightsReserved.−