コラム  ・ジョウビタキの再飛来   
 
− ジョウビタキの再飛来 −
今シーズン(2021年秋〜2022年春)も一羽のジョウビタキ(尉鶲)が渡ってきて、わが家付近を縄張りにして暮らしています。昨年(2021年)の3月14日にロシア南東部方面へ向かって飛び立ったのと同じくオスのジョウビタキです。
 
ジョウビタキには、群れをなさず、一対のオスメスであっても日本に渡ってくる非繁殖の時期は単独生活を行い、縄張りを作って同種を排斥するという習性があるため、見かけるのは常に一羽の同じジョウビタキです。
 
今シーズンの飛来は10月22日に確認し、11月20日に初めて写真を撮ることができました。飛来したのは昨シーズンと同じくオスのジョウビタキですが、興味あるのは同じ個体かどうかです。
 
昨年のジョウビタキは、居間の濡れ縁にやってきて居間を覗くようになったので、餌に、乾燥したミルワーム(ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫)を置いてやると、ついばむようになり朝昼晩やってくるようになりました。
 
今シーズンやってきたジョウビタキは、そうしないので、昨年とは別の個体かなと思っていたところ、1月30日になって居間を覗きにやってきた。急きょミルワームを買いに行って、濡れ縁に置いてやりました。
 
そうすると、すぐについばみにやってきて、昨年と同様、朝昼晩やってくるようになりました。但し、食べ過ぎないように朝晩、2回だけ与えています。昨年の個体と同じ個体だと思わずにいられませんが、本当にそうだと嬉しいです。
 
なにせ、13.5〜15.5cmほどの小さな体長で片道 2,000キロメートルもの距離を越えて渡ってくるのです。渡ってくる場所をどうやって覚え、何を目印にやって来るのでしょうか。その能力に驚かずにいられません。今年と昨年の写真を見くらべてみて下さい。 
 
【参考サイト】
 ・コラム ジョウビタキの北帰行
 
初めて撮影した今シーズンのジョウビタキ(2021.11.20撮影)
今シーズンのジョウビタキ(2021.12.11撮影)
餌を啄みに来た今シーズンのジョウビタキ(2022.02.01撮影)
餌を啄んだ後の今シーズンのジョウビタキ(2022.02.01撮影)
 ー 以下は、昨シーズンのジョウビタキの写真です。 ー
 庭木にとまったジョウビタキ(2020.11.04撮影)
線にとまったジョウビタキ(2020.11.11撮影)
餌をついばむジョウビタキ(2021.03.12撮影)
(写真はいずれも鹿児島県さつま町の自宅で撮影)

  2022.02.02
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