雑感 | ・コスチュームと作業着 |
− コスチュームと作業着 − |
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ワイシャツにネクタイ姿で買い物に行って、店のスタッフと間違われたことがあります。逆に、ワイシャツにネクタイ姿で買い物にきている人をスタッフと間違ったこともあります。ホームセンターや量販店のように店のスタッフが法被(はっぴ)やユニフォームを着ていたら、そんな間違いは起きません。 ユニフォームはさらに、それぞれの職業や店・企業独自の雰囲気やイメージつくり、イメージアップに貢献するという効用があります。いわゆる、コスチュームです。 一方、作業着もユニフォームに違いありませんが、働きやすい、安全に作業をするのに役立つ、汚れても構わないという機能性が重視されます。 例えば、金属加工や機械の保守・点検などの作業では、回転している機械に衣服が巻き込まれないように、袖(そで)の手首まわりが適度にしまっている作業着を着用します。ツバ付きの作業帽を着用していると、機械に髪が触れる前にツバが触れるので、事故防止に役立ちます。 作業着は、汚れても構わない衣服に違いありませんが、汚れていても構わないということではありません。鉛筆を使って手書きで図面を描いていると、そのうち作業着の袖や胸部や腹部の辺りが黒く汚れてきます。機械設計に従事していた若い頃、作業着を汚したままいつまでも着用していて上司に叱られたものです。 作業着は、汚れても比較的汚れの目立ちにくい暗い色のものが多く着用されていて、それがまた、3K(汚い、きつい、危険)のイメージを助長しているように思います。そこで、あえて真っ白な服を作業着として採用している機械メーカーを何社か知っています。面倒でもこまめに洗濯して、いつも清潔にしていなさいということなのでしょう。 著者の住む県内に展開している主なコンビニエンスストアといえば、L、F、S、Dなどですが、最近その中のある特定のコンビニのユニフォームの汚れのひどさが気になって仕方ありません。皆さんの町ではそんなことはありませんか? コンビニのスタッフは、レジの仕事以外に、納品された商品がそのなかに入っているダンボールの持ち運び、ダンボールからの品出しや陳列、清掃など、たくさんの作業があってユニフォームが汚れるのでしょう。つまり、コンビニのユニフォームは作業着を兼ねているわけですから、汚れたままレジに立つ。 福岡県下のある市(し)で、スタッフ全員が、ほとんど洗濯していないのではないかと思われるほど汚れたユニフォームを着用している店に入ったことがあります。やはり、上述したある特定のコンビニの店です。買った弁当や飲み物まで不潔に思われて仕方ありませんでした。 作業着は、自分の身体や衣服が汚れるのを防ぐ役割があります。そのこととお客さんに不潔な印象を与えないことと、どちらを大切に思っているのでしょうか。 コンビニは、FC(フランチャイズ)が多く、本部の指導が行き届いていなかったり、店のオーナーごとに考え方が違うのか、あるいはユニフォームのクリーニング代を店が負担せず、クリーニングはアルバイトの自主判断に任せているからなのでしょうか。いずれにしても、経営者や店の理念、スタンスが窺(うかが)い知れるような気がします。 あなたの利用しているコンビニでは、スタッフのユニフォームは作業着として扱われていますか? それとも、コスチュームとして大切に扱われていますか? 【備考】 コスチューム〔costume〕 (1)(髪形・アクセサリーなども含めた)時代・地方・民族などに特有の服装。身なり。 (2)舞台衣装。また、仮装用の衣装。 (3)(ひとそろいになった)婦人服。ドレス。衣装。 ※ goo辞書で検索 |
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2004.07.28 | ||||
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