レポート | ・部活動の地域移行 |
− 部活動の地域移行 − |
糸運動部活動の地域移行が進められるようです。昨年(令和4年)、スポーツ庁および文化庁から、学校を拠点とする部活動を、地域クラブ活動など地域を拠点とする活動へ移行する方針が示されました。 地域移行はすでにモデル校で試行的に取り組まれており、公立中学校の休日の部活動については、2023年度から2025年度までの3年間を改革推進期間として地域移行に段階的に取り組み、可能な限り早期に実現することを目指すものとされています。 地域移行が求められる背景として、(1)児童生徒のニーズの多様化、(2)生徒数減少に伴う部活動メニューの縮小、(3)教員数の減少と勤務負担増などが指摘されています。 日本の部活動は、海外ではあまり例のない仕組みだといわれます。その部活動の地域移行をめぐっては、下記のようなメリットとデメリットがあって、賛否両論が論じられているようです。 〔メリット〕 (1)児童生徒の選択肢が広がる。 地域部活動として関係する団体や指導的人材の協力が得られれば、部活動メニューが拡大し、児童生徒の選択肢が広がる。 (2)専門的な指導を受けやすくなる。 地域クラブの専門的指導者や公募による専門家などが確保されれば、専門的な指導を受けやすくなることが考えられる。 (3)教員業務の業務のスリム化が期待できる。 学校教員の部活動に関わる勤務時間を減らすことができ、勤務負担の軽減につなげることができる。 〔デメリット〕(課題) (1)指導者や受け皿となる団体の確保 適切な指導者、受け皿となる団体などの確保ができるかという問題がある。人口の少ない地方で特に問題になる。 (2)保護者の経済的負担 指導者への報酬や活動場所の確保のための費用、部活場所への児童生徒の交通費、遠 征のときなどの公共交通機関の運賃など、保護者の経済的負担が増える。 (3)児童生徒の安全の確保 学校とは異なる場で教員以外の指導者が担当している際の児童生徒の安全確保、事故防止。 |
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2023.09.27 | ||||
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