コラム  ・秋トマト   
− 秋トマト −
秋の野菜と言えば秋なす(茄子)があります。『秋なすは嫁に食わすな』などと言われますね。忘れてならないのが『秋トマト』です(実は、トマトもナス科ナス属の植物なのですが)。
 
トマトと言えばやはり夏が旬。夏のトマトは水分たっぷりで色鮮やかな真っ赤。しかしながら皮が厚めです。特に家庭菜園に地植え栽培するトマトはハウス栽培のトマトに比べて、雨に当たっても裂果しにくいように厚皮の品種だそうです。
 
この地植え栽培のトマトが秋になると気温が少し低くなる分じっくりと時間をかけて育ち、また与える水の量も必然的に減るので、甘みや旨みが凝縮されて糖度が上がり美味しくなります。
 
そこで、最近、秋トマトの栽培を楽しむ人が増えているそうです。夏トマトは4月上旬〜6月下旬に植え付けて5月中旬〜9月上旬に収穫しますが、秋トマトは7月上旬〜8月に植え付けます。
 
基本的には大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトのどの品種であっても秋トマトとして育てることはできますが、大きさが大きくなればなるほど、花が咲いてから色がつくまでに時間がかかるため、ミニトマトが秋トマトとしてお勧めだそうです。
 
わが家では、秋トマトとして植え付けたトマトではありませんが、5月に植え付けて7月から収穫しているプランター植えの2本のミニトマトが背丈が2mを超えるほどに生長し、いまだに実をつけてくれています
 
トマトは南アメリカのアンデス山脈高原地帯(ペルー、エクアドル)が原産で、多年生植物です。日本では冬に枯死する一年生植物ですが、熱帯地方などでは多年生で、適切な環境の下では長年月にわたって生育し続け、延々と開花と結実を続けることができるそうです。1本仕立てで1年間の長期栽培を行うと、その生長量は8メートルから10メートルにも達します。
 
わが家のミニトマトも夏は水分たっぷりながら皮が厚めでしたが、今は色も皮も柔らか。糖度が上がって美味しいです。茎や葉に枯れが目立ってきていますが、いまだに青い実を生らしているので、当分秋トマトが楽しめそうです。千切りキャベツの上に散りばめてサラダをつくりました。 
 
2m以上の背丈に伸びたミニトマト
いまだにたくさんの実をつけています。
秋トマトは甘さが凝縮されて美味しいです。
色も柔らかいです。
千切りキャベツの上に散りばめてサラダをつくりました。

2018.10.31撮影
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