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旅行記 ・竜串海岸 − 高知県土佐清水市 2017.04
 たつくしかいがん
竜串海岸
足摺海底館と遊歩道
竜串海岸(たつくしかいがん) 高知県の南西部の太平洋に突き出た半島が足摺半島で、その先端が四国最南端の足摺岬。竜串海岸は、足摺半島の西の付け根にあり、珍しい奇岩の浸食台地が続く奇岩パークとして知られています。奇岩パークは『見残し海岸の奇岩群』、『竜串海岸の奇岩群』、『足摺海底館遊歩道の奇岩群』の3ヶ所で構成されます。
レスト竜串(駐車場・お土産売り場・レストラン)
竜串は、狭義では竜串のみを指し、広義では対岸周辺の『見残し』海岸を含める一帯を指します。いずれも足摺宇和海国立公園に属します。竜串という地名の由来には諸説あり、竜串海岸の背後にある『臥竜山』の竜臥(たつふし)が転訛したという説や、アイヌ語、景観由来説など様々な説があります。
足摺海底館遊歩道の奇岩群
竜串の一帯は、竜串層といわれる、砂岩と泥岩の層が互いになった地層で出来ており、その層が長年の波食、風食作用を受け形成されたもの。中でも一直線上に、丸みを帯びた節理が見られる大竹小竹は竜串を象徴する代表的なもので、他にしぼり幕、欄間石、蛙の千匹連れ、千畳敷などの名所があります。
遊歩道の奇岩
一方、『見残し海岸』は、竜串から千尋岬(ちひろみさき)を南下したところにある海岸で、足摺海底館遊歩道の対岸に位置します。『見残し』というその地名は、かの弘法大師が余りの険しさにその折角の景勝地を見残したことにちなんでつけられたと言われています。(以上、竜串 - Wikipedia などを参考)
遊歩道の奇岩
今回、四国周遊ツアーで『足摺海底館遊歩道の奇岩群』を訪ねました。観光バス等の駐車場があり、レストランとお土産売り場となっている『レスト竜串』から水深7mの海底に広がる海中を覗ける『足摺海底館』までの約600mの遊歩道は、遊歩道沿いに続く奇岩と風光明媚な海岸線を楽しめます。
遊歩道の奇岩『鯨のひるね』
化石漣痕(かせきれんこん) 化石漣痕は、波や水流の影響で水中の堆積物の表面につくられた凹凸がそのまま地層面に残されたものをいい、昭和21年(1946年)の南海道地震により隆起した落窪海岸から爪白海岸にかけての海食台(新第三系中新統の地層)に豊富に見ることができます。
遊歩道の奇岩『千のこしかけ』
特に千尋岬(ちひろみさき)、竜串(たつくし)を中心とする地域の化石漣痕は、昭和28年(1953年)11月、国の天然記念物に指定されており、地質学の研究を行ううえで貴重なものです。また、すぐれた自然景観を有する足摺宇和海国立公園の代表的景観となっています。(以上、現地説明板より)
『同行二人』
同行二人(どうぎょうににん)  同行二人とは、四国八十八ヶ所を巡めぐる遍路の笠や白衣などに書かれる文字で、二人とは本人と弘法大師の二人を意味し、常に弘法大師と共にあるの意。したがって、もし一人でお遍路を始めたとしても一人ではなく、いつもそばに弘法大師がついて見守ってくれているわけです。
『弘法大師見残展望之地』
弘法大師見残展望之地 弘法大師が室戸岬の修行を終えて足摺岬を訪れた際に見残したことから後世の人々が『見残し』と名付けて呼ぶようになった奇岩奇勝たる名勝の地『見残し海岸』は足摺海底館遊歩道の対岸にあります。そこで、弘法大師が見残された『見残し海岸』をここから遠望されたということで建てられたのがこの記念碑です。
お遍路さん
お遍路(へんろ)さん 四国八十八箇所を巡り歩く『お遍路』の行者のことをお遍路さんといい、単にお遍路と言う場合もあります。多くは単独で行いますが、常に弘法大師とともにある、という意味の『同行二人』という言葉を書いて身に付けています。
お遍路さん
四国八十八箇所(しこくはちじゅうはっかしょ) 『四国八十八ヶ所』とも表記されます。四国にある弘法大師(空海)ゆかりの88か所の寺院の総称で、四国霊場の最も代表的な札所です。単に八十八箇所ともいい、あるいはお四国さん、あるいは本四国ともいわれています。
足摺海底館からの風景
四国八十八箇所を巡拝することを四国八十八ヶ所霊場会では四国巡礼といい、遍路は順番どおり打たなければならないわけではなく、各人の居住地や都合により、どの寺から始めてもよく、移動手段や日程行程などもさまざまです。一度の旅で八十八箇所のすべてを廻ることを『通し打ち』といいます。(四国八十八箇所 - Wikipedia を参考)
足摺海底館周辺の風景
何回かに分けて巡ることを『区切り打ち』といい、区切り打ちのうち阿波、土佐、伊予、讃岐の4つに分けて巡礼することを特に『一国参り』というそうです。また、徳島県鳴門市の第1番札所・霊山寺を出発して四国を右回りに順番どおり廻り、香川県さぬき市の第88番札所大窪寺へ巡るのを『順打ち』、逆に廻るのを『逆打ち』といいます。
足摺海底館周辺の風景
足摺海底館 日本ではじめて海中公園に指定された竜串・見残しエリアのシンボルとなっているのが足摺海底館です。このエリアには、黒潮の恵みを受け豊かな自然環境の中で育まれてきた多くの造礁サンゴや魚たちが生息しています。水深7mの海底に広がる海中を普段着のまま気軽に見ることができる施設です。
足摺海底館
岩場の先に白い円筒形の塔があり、海上約7mの高さに赤い海上展望台が十字型に突き出しています。そのうちの一つから、約54mの連絡橋が岸まで伸びています。塔の内部には64段の二重らせんの階段があり、水面下7mの海中展望室に通じています。
 足摺海底館からの風景
海上部分の塔の直径は5m、海中部分は直径10mに広がっている。塔の全長は24.3m。展望室には直径60cmの円形の窓が16箇所あり、サンゴ礁や熱帯魚、回遊魚などを観察できます。窓ガラスは45mm厚の強化ガラスを2枚張り合わせている。(足摺海底館 - Wikipedia を参考)
足摺海底館からの風景
竜串海中公園グラスボート たつくし海中観光(株)が毎日、対岸の『見残し』間を往復30分で運行しています。グラスボートは船底のガラスを通して、珊瑚礁や熱帯魚など海中公園の海の生態を鑑賞ながら、対岸の『見残し』周辺を航行します。乗り場は、竜串漁港(竜串観光汽船)と長島桟橋(たつくし海中観光)の2カ所あります。
グラスボート乗り場(たつくし海中観光) 
 
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