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国指定天然記念物〜ルリカケス − 鹿児島市 |
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瑠璃(ルリ)色の鳥、ルリカケス。「瑠璃懸巣」と書きます。世界で奄美大島と徳之島にしか生息していない鳥です。1850年にフランス人によって世界の学会に報告されたときには、分布地が日本としか記載されなかったのですが、その後分布地が特定されて以来珍鳥として一躍有名になり、1915年ごろには標本として輸出され、多くのルリカケスが殺されたようです。そのため激減し、保護鳥となり、大正10年(1921)に国の天然記念物に指定されました。現在あまり多くは見られなくなり、危急種に指定されています。全長は40cm弱で、カケス(33cm程度)より大きく、尾が比較的長いです。背、腰、下胸、腹、尾の下側が赤茶色で、頭部、のど、上胸、翼、尾が綺麗な瑠璃色をしています。翼と尾の先に白斑があります。飼育されているのは、鹿児島市内の仙巌園(通称、磯庭園)で2羽、 鹿児島市平川動物公園で1羽、上野動物園で1羽の合計4羽のみです。上野動物園の1羽は、鹿児島市平川動物公園の父親と仙巌園の母親を両親に、1998年4月に孵化して飼育されているルリカケスです。今回、仙巌園と平川動物公園のルリカケスを訪ねました。 (旅した日 2003年3月) |
国指定天然記念物・鹿児島県鳥 ルリカケス |
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上の2枚、下の4枚の写真は、仙巌園のルリカケス鳥舎で撮影したものです。 |
学名 : Garrulus lidthhi 英名 : Purple Jay 分類 : スズメ目 カラス科 分布 : 鹿児島県(奄美大島) |
奄美大島の山中の林や平地の人里近くにすんでいます。繁殖期以外は5〜6羽の小さな群れで樹上生活をします。木の実や昆虫類を主とする小動物などを食べます。巣はソテツ林の草むらの中や人家の軒、樹洞などにつくり、一度に4〜6個、約18日間抱卵します。1985年、国内の動物園で初めて繁殖に成功しました。 (鹿児島市平川動物公園説明文より) |
上の3枚の写真は、平川動物公園のルリカケスを撮影したものです。綺麗な外見に似合わず、『ギャーギャー、ゲェーイゲェーイ』・『ジャア、ジャア、グエーイ』などとあまり可愛いくない声で鳴きます(写真右)。 |
【参考】(「岩波国語辞典」より) るり〔瑠璃〕 @七宝(しっぽう)の一つとされる、つやのある美しい青い宝石。Aガラスの古名。B「るり色」の略、紫がかった紺色。 かけす はとより少し小さい、からす科の鳥。山林に住むが、物音をまねるのがうまいので飼育される。 カシ・ナラ・クリ等の実を好む。かしとり。 |
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