♪Prologue
Kaseda Music Labo
ノカイドウを訪ねて−霧島・えびの高原
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ノカイドウ(野海棠)は、世界でえびの高原(宮崎県・鹿児島県)の渓谷沿いにしか自生しない貴重なバラ科リンゴ属の植物です。樹高4m程度の落葉樹で5月上旬頃のわずかな期間にサクラよりもひとまわり小さめの桃色がかった白い花(つぼみは濃い紅色)が咲きます。果実は、7mmくらいの小粒で秋に真っ赤に熟します。大正12年(1923)に、国の天然記念物に指定されました。現在、340株余りしかありません。シカ食害防止のための防護柵の設置や、自生地における調査・試験が環境庁・宮崎県・鹿児島県で行われています。霧島の春を黄色に彩るキリシマミズキとシロモジの写真もアップロードしました。                                        (旅した日 2005年4月28日、5月3日)         


ノカイドウ(国の天然記念物)
ノカイドウ(野海棠)バラ科リンゴ属の落葉小高木。世界中でえびの高原とその周囲だけに自生する。棠(トウ)は、やまなし・こりんご・野生の果樹の意。この写真の株は、比較的遅咲きで、ちょうど蕾(つぼみ)が開花を始めたところです。梢(こずえ)の海を、開き始めた蕾が群をなして浮遊しているように見えます。                 撮影日 2005.05.03

                           

満開
こちらの株は、今がちょうど満開です。     撮影日 2005.05.03
早朝から、カメラや三脚、脚立を持った人たちに取り囲まれて、頬(ほほ)を染めているようです。   撮影日 2005.05.03
5月の青空に緑の葉と白い花が映えます。           撮影日 2005.05.03
蕾(つぼみ)
今満開の花も5日前は、このようにまだ蕾でした。ルビーの宝石みたいです。      
                                          撮影日 2005.04.28


今開き始めようとする寸前の蕾です。ルビーが桃色真珠になりました。 撮影日 2005.05.03
                     さあ、開き始めました。        撮影日 2005.05.03

                 たちまちに五感のひらく野海棠  独楽                 
キリシマミズキ
キリシマミズキ
マンサク科・トサミズキ属
絶滅危惧U類(VU)

四国や本州中部でも生育が確認されていますが、九州では霧島のみに生育する落葉低木です。霧島では比較的広範に生育していて、特に高千穂河原から新湯温泉に至る一帯やえびの高原付近には多く見られます。4月中旬〜下旬にかけて、黄色い花が連なって咲き、かすかですが芳香があります。
(撮影日 2005.04.28
シロモジ(白文字)
シロモジ(白文字)
クスノキ科、別名アカジシャ

山地に生える落葉小高木。雌雄異株で、4月初旬〜下旬にかけて、葉に先立って黄色の小さな花が数個集まって咲きます。葉は三裂し、3 本の葉脈が目立ちます。秋に紅葉を見に行くのが楽しみです。木全体に芳香があり、昔は種子や葉から灯油を取っていたそうです。(撮影日 2005.04.28
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