♪Prologue
Kaseda Music Labo
くど造り民家〜 佐賀県鹿島市三河内
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九州の民家の中でも変わった外観で知られているのが、佐賀平野を中心に西は長崎県境、東は福岡県の一部から熊本県北部に見られる「くど造り」です。くど造りは、小さな屋根を組み合わせ、棟(むね)が、T、L、冂などの形になっています。かまどを上から見ると、漢字の冂(けいがまえ)に見えます。下の方が焚き口です。かまど(竈)のことを、「くど」と呼ぶことから「くど造り」と言われるようになりました。佐賀県鹿島市の中心街から国道444号線を5〜6km行くと、今でもくど造りの草葺民家が点在する三河内の集落があります。しかし、草葺屋根は朽ちかけていて、空き家になっている家もあります。後世に残したい農村風景ですが、老朽化とともにやがては見れなくなっていく、くど造り民家の貴重な風景です。             (旅した日 2005年5月)         



くど造り民家
馬場酒造のくど造り草葺家。三河内能古見(のごみ)に8代続く馬場酒造の銘柄「能古見」は、地元鹿島産の山田錦と多良岳山系の地下水を用った純米吟醸酒です。その馬場酒造の母屋もくど造り草葺です。
くど造りの草葺屋根の向こうに馬場酒造の煉瓦積み煙突が見えます(写真左、右下)。
三河内地区などでは、この写真のように昔と変わらぬ草葺民家が点在す光景をみることができますが、屋根は朽ち、空き家になっている家が多いようです。後世に残したい農村風景ではありますが、家の老朽化とともにやがては見れなくなっていく、いま貴重な風景です。
しっかりと石垣が築かれた広い敷地に建てられたくど造りの母屋。今は空き家となっていました。
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