♪沖縄民謡・テングサの歌
童謡・唱歌の世界
西表島、小浜島 〜 八重山5島めぐり(4)− 沖縄県
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沖縄県八重山郡竹富町に属する西表島(いりおもてじま)は、八重山諸島最大の島で、沖縄県内では沖縄本島に次いで2番目に大きい島です。面積20km2、周囲の長さ130kmの島に2,300近くの人が暮らしています。西表島は面積の90%以上が、熱帯、亜熱帯の原始林で覆われ、そのジャングルにはイリオモテヤマネコ、カンムリワシ、セマルハコガメなど世界的に珍しい動物や植物が生息する天然記念物の宝庫となっていて、沖縄県内で唯一国立公園に指定されています。同じく竹富町に属する小浜島(こはまじま)は、石垣港からフェリーで約30分のところにある面積7.84km2、周囲の長さ16.6kmの小さな島で、2001年度上半期NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』の舞台になったことで全国的に知られるようになった島です。                                             (旅した日 2010年01月)
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高速フェリー

八重山諸島の各島へは、石垣港離島ターミナルから高速フェリーが運航されています。所要時間は、竹富島までが約10分、小浜島までが約30分、黒島までが約30分、西表島の大原港までが約40分、鳩間島までが約40分です。写真上は、波しぶきを上げて行き交う高速フェリー。背後の島は竹富島です。

  
  
西表島
仲間川のマングローブ(写真上)。
仲間川マングローブクルーズ
マングローブは、ある樹木の名前を指しているのではなく、熱帯−亜熱帯地域の河口の汽水域(淡水と海水がまじりあった塩分の少ない水域)の泥地に生育している常緑植物を総称して呼ぶ言葉です。潮の満ち引きの影響を受ける陸域と海域との間にあって、水をきれいにしたり、色々な生き物に餌とすみかを提供したりするなど、多くの重要な役割を果たしています。西表島のマングローブは4科6種で構成されており、特に東部の仲間川のマングローブ林の面積は108haにも及び、『仲間川天然保護区域』として国の指定を受けています。
仲間川遊覧船乗場(写真上)と仲間川をさかのぼる遊覧船(写真下)
西表島東部の大原港から徒歩で10分ほどのところにある遊覧船乗り場から『仲間川マングローブクルーズ』に出発です。全長17.5kmの仲間川の河口から上流に6.5kmほどかけて広がるマングローブ林を両岸に見ながら、日本最大のサキシマスオウノキを見学して折り返す約70分の遊覧船の旅です。
   
上流へさかのぼるにつれて川幅は狭くなり、下流に比べどこか荒涼とした秘境の雰囲気が感じられます。また、海水から淡水へ変るにつれて辺りの植物の様子も変っていきます。
仲間川河口にかかる仲間橋から望む風景、欄干にはイリオモテヤマネコの像が(写真下)
川をさかのぼるにつれて川幅が狭くなり、荒涼とした景色へ(写真下)
        
        
マングローブ
仲間川のマングローブ(写真上)
マングローブの知恵
河口泥湿地の、満潮時には海水に浸る場所に生息するマングローブは、その環境に適応できるように、自らの根や種子に様々な工夫をしているそうです。例えば、酸素の少ない海中の泥の中に根を張っても効率よく酸素を取り入れられる支柱根(地上にある幹や枝から出て地中に入り、支柱のような形態になった根)(写真上)や水面あるいは土中から空中に出て、空中で呼吸作用を行なう呼吸根(写真下)などがそうです。
枯れかけた黄色い葉(写真上)
また、水の中に落ちても、着床後に発芽する種ができるものなど、いろいろな特徴を持っているそうです。
 
マングローブは、塩分を取り過ぎないように根の部分で塩分をろ過するシステムを持っていますが、それでも余分な塩分をろ過しきれなかった場合には、1枚の葉に集中させて溜め込みます。塩分を溜め込まれた葉は黄色くなって枯れ落ちるでいきます。そうすることによって、マングローブは体内から塩分を排出しています(黄色くなった葉、写真上)。
空中に顔を出した呼吸根(写真上・下)
        
        
サキシマスオウノキ(天然記念物)
サキシマスオウノキ
仲間川の河口から約7km進んだ上流にある樹齢約400年といわれるサキシマスオウノキ。1982年に発見されたといわれます。樹高18m、立派な板根は、地面との際における周囲がなんと35.1mあり、板根の高さは最大3.1mあるそうです。その存在感に圧倒されます。
             
             
イリオモテヤマネコ
こんなに可愛い写真が(写真下) 1988年に県が設置した『ヤマネコ注意』の看板(写真上)
現地ではヤママヤー(山にいるネコ)、ヤマピカリャー(山で光るもの)として以前から存在が知られていたが、ノネコ(イエネコが野生化したもの)ではないかとも言われていた(現地でのもう1つの呼び名である「ピンギーマヤー」は「逃げたネコ」の意)。沖縄の本土復帰に先立つ1965年3月、動物文学作家の戸川幸夫が、琉球大学の高良鉄夫の協力を受けて、苦心の末に標本(頭骨と毛皮)を入手、これを元に研究が進められた。1967年、オスメス各1体が生け捕られ、同年には国立科学博物館動物部長の今泉吉典によって新属新種として命名、学会に発表された。野生ネコの新種(当時)が発見されるのは70年ぶりのことであり、20世紀最大の生物学的発見とまで言われた。西表島は面積が290平方kmほどで、これはヤマネコの住む島としては(またヤマネコの生息域としても)世界最小である。なお、日本には、ノネコを除けば、野生のネコ科動物は、対馬のツシマヤマネコと西表島のイリオモテヤマネコしか生息しない。
  
大きさはイエネコとほとんど変わらないか、少し大きいぐらいで、イエネコよりもずんぐりしている。胴が長く、四肢は太く短い。体の側面には灰褐色の地に不明瞭な暗色の小さな斑紋が散在する。イリオモテヤマネコの生息数は、1985年と1994年の調査で、ともに100頭前後と推定されいる。
  
イリオモテヤマネコの交通事故死が例年数件報告されており、1988年には県が『ヤマネコ注意』の看板設置を開始(写真上)。2001年に『非常事態宣言』が出されている。
〜以上、『ウィキペディア』より転載。
           
           
小浜島
小浜島の主産業はサトウキビ栽培。畜産も行われています(写真上)
『こはぐら荘』として撮影に使われた家(写真上) 
小浜島(こはまじま)は、アダンやガジュマル林などの熱帯樹が生い繁る素朴で美しい小さな島。時間がゆっくり進みます。島の中心部にある大岳(うぶだき)は西表島などの島々が眺望できる景勝地となっていますが、当日は残念ながらスコールのような雨がきて、観光バスからの下車を断念しました。NHKの連続テレビ小説『ちゅらんさん』の舞台となった『シュガーロード』(写真下)や『こはぐら荘』(写真上)や『小浜小中学校』などがドラマのロケ地として知られています。
  
宿泊した『ヴィラハピラパナ』(南西楽園)はコテージ風のリゾートホテルでした。
車窓から望む島々(写真上) サトウキビ畑の真ん中を貫く一本の道『シュガーロード』(写真下)
                     
                     
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