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旅行記 ・法然院 〜 散椿 − 京都市 2017.04.04
 
法然院 〜 散椿
京都・東山の麓、
若王子神社と銀閣寺を結ぶ約2kmの疎水べりの
道を『哲学の道』といいます。
その哲学の道を
若王子神社から半分ぐらい歩き、右手に少し登った
ところに法然院
(ほうねんいん)はあります。
浄土宗系の単立寺院で、
寺の起こりは、鎌倉時代の初め、法然上人が弟子たちとともに、阿弥陀仏を昼夜に
六回拝む六時礼讃を勤めた草庵に由来するといわれます。
茅葺で数奇屋造りの
山門が、今なお鄙びた草庵の趣きを醸し出しています。その山門をくぐると
目に飛び込んでくるのが参道両側の盛り砂。
この白砂壇(びゃくさだん)と
呼ばれる盛り砂は水を表しており、その間を通ることは心身を清めて
浄域に入ることを意味しているといわれます。
その砂壇上に
描かれる波紋様は、4〜5日おきに季節に合わせ、例えは秋は紅葉の
葉だったり春は桜だったりと、描きかえられます。
  また、境内には、
文学者・谷崎潤一郎夫婦、日本画家・福田平八郎、経済学者・河上肇、哲学者・
九鬼周造など多くの学者や文人の墓があります。
法然院の
伽藍内および方丈内は通常は非公開ですが、
春と秋の二回特別公開されます。
春の特別公開は、
毎年4月1日から7日までで、秋の特別公開は
11月1日から7日までです。
その法然院を
はじめて訪ねたのは、2013年11月末のこと。東山界隈の紅葉が
どこも、度肝を抜くぐらい鮮やかな頃でした。
今度の訪問は、
法然院への二回目の訪問。春の特別公開が行われている
期間中の2017年4月4日でした。
法然院本堂の本尊は
阿弥陀如来坐像で、法然上人立像なども安置されています。また、方丈にある
狩野光信筆の襖絵は重要文化財に指定されています。
特別公開期間中、
伽藍内、方丈内の見学、重要文化財に指定されている襖絵や
屏風絵の鑑賞などが出来ますが、
一番のお目当ては、
春の特別公開期間中の7日間しか見ることのできない
『散椿のパフォーマンス』でした。
 当山には
椿が多く、椿の時季には参道に散る椿が
名景として知られています。
また、本堂北側の
中庭には、三銘椿(五色散椿
(ごしきちりつばき)・貴(あて)椿・
花笠椿)が植えられていています。
手水鉢の
一面にぎっしり浮かせた鮮やかな椿、そして参道や石垣に
さりげなく落とし置かれたた椿など、
春の
特別公開中には、椿の名所を意識した散椿の
パフォーマンスが行われています。
苔むし
鄙びた草庵の趣きの中に、散椿
(ちりつばき)
赤がとても印象的です。
   法然院 − 京都の紅葉(1)
 
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