♪月光(ベートーヴェン)

Piano1001
 
      
      
旅行記 ・サンメッセ鳥栖 〜 月光の夏を訪ねて − 佐賀県鳥栖市  2010.08.07  
      
      
佐賀県鳥栖(とす)駅の
すぐ近くにある文化交流施設
『サンメッセ鳥栖』の一階ふれあい広場に
一台の
ドイツ・フッペル社のグランドピアノが
置いてあります。
     

      
1930年(昭和5年)、
鳥栖町(現在の鳥栖市)の婦人会が、
『こどもたちに本物のいい音を聞かせたい』という
想いから寄付金を集め、
鳥栖国民学校(現鳥栖小学校)に
ピアノを寄付しました。

      
    
     
終戦の年の
昭和20年(1945年)の初夏、
二人の特攻隊員(特別操縦見習士官)が
鳥栖国民学校を訪れ、
『ピアノを弾かせて欲しい』とたのみます。
     
   出撃の前に、
最後の思い出としてピアノを弾きたい
というのです。
   
       
彼ら     
ひとりの隊員は、
ベートーヴェンのピアノソナタ第14番『月光』を、
もうひとりの隊員は、
『海ゆかば』を一生分の想いを込めて、
弾いたといいます。

        
       
戦後、 そのピアノは、
老朽化のため
廃棄されることになりました。
  
そのことを、
当時二人の演奏に立ち会った
女性教師が聞き、
ピアノ保存のため小学校で当時の思い出を
語ると、
そのことが報道され、大きな反響を
呼びました。
      
この話しなどを
もとに、毛利恒之氏によって
ドキュメンタリー・ノベル『月光の夏』が、
書かれ、
   1993年(平成5年)には、
神山征二郎氏の監督によって
映画化されました。
   
     
サンメッセ鳥栖に
置かれているグランドピアノは、
『月光の夏』のモデルになったピアノだそうです。
      
常に調律された状態で
置かれていて、演奏したい人は、
係員に申し出れば、
誰でも演奏できるそうです。
      
サンメッセ鳥栖
    
【参考サイト】
   記事は、下記のサイトを参考にして書きました。
(1)財団法人 鳥栖市地域振興財団 ≫ サンメッセ鳥栖公式ホームページ
(2)ウィキペディア、『月光の夏』のページ
   
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