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旅行記 ・島津牡丹展 − 鹿児島市仙巌園  2006.12.28 


藁苞(わらづと)の中で、静かに艶やかな花を
咲かせる冬の牡丹。厳密には、寒牡丹と冬牡丹があります。




二季咲き性の牡丹の、春に付いた蕾を
摘み取って花期を遅らせ、冬に開花させる牡丹を『寒牡丹』といい、



春咲きの品種を人工的に温度調節する
ことによって冬に花を咲かせる牡丹を『冬牡丹』というそうです。



藁苞に温もり溜めて冬牡丹  ワシモ




冬の牡丹は、上野東照宮や鎌倉・鶴岡八幡宮が
有名なようですが、島津家の別邸であった
仙巌園(鹿児島市)でも毎年の冬、『島津牡丹展』が開催されています。





28代当主島津斉彬(なりあきら)が
『牡丹図』を描くなど、牡丹は島津家歴代当主に愛されてきた花でしたし、





もともと、牡丹は島津家とは縁の深い花だそうです。




島津家の家紋は、丸に十字の『丸十紋』が有名ですが、
牡丹も家紋の一つとして
鎌倉時代から使用されていて、島津家の家具や調度品に数多く描かれてきたそうです。




2008年のNHK大河ドラマの主人公・篤姫(あつひめ)は、
現在の指宿を領地とする今和泉領主・島津忠剛(ただたけ)の子として生まれ、
13代将軍家定の正室となった女性でした。


- 黄冠(おうかん) -


篤姫の婚礼調度品にも、徳川家の三ツ葉葵紋とともに
牡丹紋が描かれていたそうです。





雲影に染まぬ白かな冬牡丹  ワシモ

- 島津紅 -
shimadu

『島津牡丹展』は、南九州では珍しい
冬に咲く牡丹を楽しんでもらおうと、18年前から開かれています。





ピンクや赤、それに珍しい『黄冠(おうかん)』や『島津紅』など、
20種類、500鉢が展示されています。






『島津紅』は、仙巌園で
永い年月をかけて栽培に取り組んできた希少種です。





また、『黄冠(おうかん)』は、今回初めて展示された
黄色い豪華な大輪の希少種です。






『島津牡丹展』は、2007年1月21日日まで、鹿児島市吉野町の仙巌園で
開催されています。
仙巌園の公式ホームページは、 → http://www.senganen.jp/



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