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旅行記 ・バルセロナの風景 − スペイン(10) 2011.07
グエル公園
(世界遺産)
バルセロナ市街を一望する高台にアントニ・ガウディによって造られたグエル公園
ガウディの住んだ家(現在は、ガウディ記念館)
グエル伯爵とガウディは、人々が自然と芸術に囲まれて暮らせる、新しい住宅地を作ろうと、1900年から1914年の間に分譲住宅を建造しました。しかし、ふたりの進みすぎた発想と自然の中で暮らすという価値観は、当時理解されず、結局、広場、道路などのインフラが作られ60軒が計画されていたものの、買い手がつかず、結局売れたのは2軒で、それも買い手はガウディ本人とグエイ伯爵だけであったといわれれます。グエイ伯爵の没後に工事は中断し、市の公園として寄付されました。
  グエル公園
アントニ・ガウディ(1852〜1926年)の作品群の1つとして、ユネスコの世界遺産に登録されている『グエル公園』(Park Guell)は、バルセロナの街が一望できる高台にあります。同じくガウディの作品であるサグラダ・ファミリア(聖家族教会)と共にバルセロナの観光名所の一つになっています。繊維会社を経営する富豪エウセビオ・グエル伯爵(1846〜1918年)は、アントニ・ガウディウディの才能を見抜くと、40年あまりにわたってパトロンとしてガウディを支援しました。
入口に建つ門衛小屋と東屋          .
『ギリシア劇場』と呼ばれるテラスの中央広場
テラスを見上げるグエル公園定番の風景の一つ
美しいタイル壁
『ギリシア劇場』と呼ばれるテラスの中央広場には、綺麗で可愛いタイルでできたベンチが並んでいます。1984年に『バルセロナのグエル公園、グエル邸、カサ・ミラ』の名称でユネスコの世界遺産に登録され、2005年の追加登録の際に『アントニ・ガウディの作品群』に登録名が改められました。
  (参考:グエル公園 - Wikipedia)
ガウディが一時住んだこともある家は、現在、ガウディ記念館として公開されており、ガウディがデザインした家具なども集められて展示されている。グエル公園の入口に建つ門衛の小屋と東屋をみてサルバドール・ダリは『砂糖をまぶしたタルト菓子のようだ』と評したといわれます。大階段に鎮座する人気のトカゲ、敷地中央にあるホール天井の円形モザイク装飾などに人気があるようです。
こちらも公園入口に建つ建物
人気の『トカゲ』(画像は、グエル公園 - Wikipedia(作者:Baikonur)より)
ホール天井の円形モザイク装飾
 ホールを支える古代ギリシャ神殿風の支柱(写真左)。恐竜の骨格のようなゴツゴツしたアーチ(写真右)
 
カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)
(世界遺産)
グラシア通りに異容を見せているカサ・ミラ
コンサートか何か、開催されるのでしょう・・・
また、屋上には、独特の加工をされた煙突や階段室が立ち並び、通常の建築物というよりむしろ彫刻であると見なすことができます。皮肉にも建設当時のバルセロナ市民はカサ・ミラを醜悪な建物と考え、『石切場(ラ・ペドレラ)』というニックネームをつけたが、今日ではバルセロナを代表する歴史的建造物となっています。1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。
  (参考:カサ・ミラ - Wikipedia)
カサ・ミラ(Casa Mila)は、グラシア通りにある建築物で、アントニ・ガウディが54歳の時に設計したもので、ガウディが手がけた最後の民間建築物です。1905年から1907年にかけて実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅として建設されました。直線部分をまったく持たない建造物で、砂丘か溶岩の波のような雰囲気をもっています。外観の波打つ曲線は地中海をイメージして作られ、まるで波に漂う海藻のような造形が見られます。内側は天井も壁もどこもかしこも波打ちの造形で、まるで海底にいるような雰囲気があります。
波に漂う海藻をイメージしたオブジェが・・・。
『石切場(ラ・ペドレラ)』というニックネームをつけられたカサ・ミラ
 
バトリョ邸
(世界遺産)
ドラゴンの背中のようなうろこのあるバトリョ邸の屋根
1877年に建設された建物で、大繊維業者ジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼を受け、1904年から1906年にかけて、ガウディはこの邸宅の改築を行った。屋根の一部が丸く盛り上がり、まるでドラゴンの背中のように見えることから、竜退治の伝説をなぞっているという解釈がされたり、ファサードの石柱が骨を想起させることから『骨の家』とあだ名され、ひときわ目立つそのデザインから『不調和のブロック』といわれています。2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。
『骨の家』とあだ名されるバトリョ邸ファザード
 
バルセロナの町並み 
バルセロナ市街の風景
バルセロナ
スペインの首都マドリードに次ぐ第2の都市で、スペイン北東部に位置するカタルーニャ州の州都で、バルセロナ県の県都。地中海沿岸に位置する港湾都市で、フランスとの国境であるピレネー山脈から160km南に位置し、人口は約160万人、2010年の近郊を含む都市的地域の人口は420万人であるとされます。比較的低廉な賃金水準と地価を背景として外国資本が進出していいます。1992年にはバルセロナオリンピックの開催地であり、屈指のサッカー名門クラブ・FCバルセロナの本拠地があります。
バルセロナ市街の風景
バルセロナ市内循環の観光バス。いたるところで走っていました。 
  カタルーニャ音楽堂近くのライエタナ通り。重厚な建物が並んでいます。
カタルーニャ音楽堂
1905年から1908年にかけて、カタルーニャ・ルネサンス(文芸復興運動)において指導的役割を果たした合唱団、オルフェオ・カタラのために建設されましたもので、建設にあたってはバルセロナの篤志家たちの財政支援も受けました。今日では毎年50万人以上の人々が交響楽や室内楽、ジャズ、伝統音楽などを楽しむためにこのホールを訪れているそうです。(カタルーニャ音楽堂 - Wikipediaより)『バルセロナ市歴史博物館』(写真右)は、15世紀に建てられたカタルーニャ・ゴシックの貴族の館だった建物を利用しています。
 カタルーニャ音楽堂
カタルーニャ音楽堂(Palau de la Musica Catalana)は、バルセロナにあるコンサートホールで、1997年、サン・パウ病院とともに、『』バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院』としてユネスコの世界遺産に登録されています。カタルーニャ音楽堂は、建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーによってモデルニスモ(バルセロナを中心としたカタルーニャ地方で19世紀末から20世紀初頭に流行した芸術様式)の様式で設計されたコンサートホールです。
バルセロナ市歴史博物館
ライエタナ通り南の終点。左側の建物はバルセロナ中央郵便局。この交差点を南に少し下れば港です。
 
 ウォーター・フロント
海水浴客でにぎわうバルセロネータ海岸
市営のヨットスクールをはじめとしたマリンスポーツが盛んな場所であるとともに、数多くのレストランやバーが軒を連ねるバルセロナ一賑やかなスポットです。約2000戸の住宅と手入れの行き届いた庭園が点在するオリンピック村は、新興住宅街へと生まれ変わり、当時の姿を一新しています。
中央郵便局のある交差点を南に下すとすぐにバルセロネータ(BARCELONETA)という海岸に着きます。ここは細い直線道路からなる海運地区になっています。さらに海岸線に沿った海岸遊歩道を進んで行くとオリンピック港にでします。ここは新しいマリーナ地区がある地区で、高級ホテルとオフィスビルからなる二つの高層ビルを中心に発展しています。
海岸遊歩道で・・・
バルセロナオリンピックで選手村だったところ。ツウィンタワーとクジラのオブジェ
 シーフードレストランから見る風景(写真左)。名物のパエリア(シーフードレストランで)(写真左)
オリンピックの選手村だった当時を彷彿とさせる風景です。
新しいマリーナ地区があるオリンピック港。たくさんのヨットが繋留中です。
 
モンジュイックの丘
モンジュイックの丘から眺めるバルセロナ港、ウォ―タフロント
モンジュイックのランドマーク『ベネチア・スタイルの塔』
当時建設された数多くの建物は現在、市営スポーツ施設または美術館などとして活用されており、随時さまざまなイベントが開催されています。バルセロナオリンピックといえば、当時中学2年生で14歳になったばかりの岩崎恭子さんが200m平泳ぎで金メダルを獲得したこと、マラソンで有森裕子さんが銀メダルを獲得したことが思い出されます。
バルセロナの街の西南に位置し港を見下ろす小高いモンジュイックの丘(213m)は、劇場、美術館、スポート施設、見本市会場、噴水、庭園などが集まっていて、多くの人が訪れる憩いの場であり、またバルセロナ必見の観光地になっています。モンジュイックの丘は、1929年の万国博覧会と1992年のバルセロナオリンピックの二つの大きな国際イベント会場として開発されました。
スペインではアバカンサスをよく見かけました
停泊中の地中海クルーズ豪華客船
【参考サイトと図書】
このページを作成するに当たり、フリー百科事典 Wikipediaのグエル公園、カサ・ミラ、バルセロナ、カタルーニャ音楽堂の各ページとガイドブック『バルセロナ』(欧州連合、欧州地域開発基金)を参考にしました。
 
http://washimo-web.jp/Trip/Sevilla02/osusume.GIF    サグラダ・ファミリア(聖家族教会)
 
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