コラム  ・岩石おばさんとホー 猫の火祭り   
− 岩石おばさんとホー 猫の火祭り −
川崎のぼるさんと言えば『巨人の星』(梶原一騎・原作、発表期間:1966〜1971年)が大ヒットし、国民的知名度を得た漫画家です。1941年生まれの大阪市出身ですが、2003年に熊本県菊池郡菊陽町へ移住しました。
 
以後、熊本県関連のポスター・キャラクターデザインや絵本執筆を中心に活動を行なっており、2010年には阿蘇市の観光PR用キャラクター(ゆるキャラ)『五岳君』と『火の子ちゃん』のデザインを手掛けました。
 
その川崎のぼるさんが初めて取り組んだ絵本が2007年小学館発行の『岩石おばさんとホー 猫の火祭り』(福田章・原作)。阿蘇山のギザギザの形をした山、根子岳(ねこだけ)を背景に佇む旧上色見(かみしきみ)小学校は、現在『NPO法人阿蘇フォークスクール』として活用されています。
 
その旧上色見小学校を民宿『まなびや』と見立て、民宿を営む、ゆかいな岩石おばさんと迷いこんできた不思議な猫・ホーとの心温まるふれあいと、阿蘇の自然を守るための『野焼き』にまつわる人と動物の熱い友情を描いています。
 
民宿の宿泊客を連れて、草千里やおいしい水の湧き出る白川水源、高森湧水トンネルなどへ観光案内する場面などもあり、阿蘇の魅力を伝えます。阿蘇の草原を保つために春のはじめの『野焼き』は欠かせません。
 
野焼きにはたくさんの人手が必要ですが、この頃は村の人が減り人手が足りません。そのことを耳にした猫のホーは全国の仲間を集めて会議を開きます。そして、数えきれないほどの猫が阿蘇に集まり野焼きを手伝うのでした。
 
熊本地震から1年が経ちました。がんばれ阿蘇!、がんばれ熊本!、がんばれ九州! 
 
『岩石おばさんとホー 猫の火祭り』(川崎のぼる・絵、福田章・原作)
民宿『まなびや』
野焼きを手伝う猫のホーたち
舞台になった旧上色見小学校(阿蘇フォークスクール)

2017.04.26
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