レポート  ・国立西洋美術館   
− 国立西洋美術館 −
実業家の松方幸次郎は、1916年からの約10年間にヨーロッパを中心に膨大な数の美術品を収集しましたが、その後の変遷により多くの作品が散逸してしまいました。しかし、パリに残されていた約 400点の作品は、第二次世界大戦中にフランス政府に接収され、戦後に日本へ寄贈返還されました。
 
この『松方コレクション』を保存および公開するための施設として1959年に設立されたのが国立西洋美術館です。東京都台東区の上野公園内にあり、独立行政法人国立美術館が運営しています。
 
本館は、ル・コルビュジエ(フランスで主に活躍した建築家)による設計で、2016年7月17日、『ル・コルビュジエの建築作品−近代建築運動への顕著な貢献−』の構成資産として世界文化遺産に登録されました。
 
【松方幸次郎】
 
1866年(慶応元年)〜1950年(昭和25年)。明治の元勲で第4代、第6代内閣総理大臣・松方正義の三男。日本の実業家、政治家。川崎造船所社長、衆議院議員(日本進歩党)、美術収集家。エール大学、ソルボンヌ大学卒業。
 
薩摩国鹿児島に生まれる。1896年(明治29年)川崎財閥創設者・川崎正蔵(現鹿児島市出身)に要請されて株式会社川崎造船所初代社長に就任。それをきっかけとし、神戸の政財界の巨頭となる。
 
【松方コレクション】
 
松方幸次郎がイギリス、フランス、ドイツ等で収集した美術コレクションで、近代のものを中心とする西洋の絵画・彫刻、日本の浮世絵が主体である。西洋美術のコレクションのうち、近代フランスの絵画・彫刻等約 370点は、東京・上野の国立西洋美術館に収蔵され、公開されている。
 
ただし、同美術館収蔵品は、松方の収集品全体からみればごく一部であり、多くの作品は散逸した。なお、約 8,000点の浮世絵コレクションは、一括して東京国立博物館の所蔵となっている。
  
国立西洋美術館所蔵品では、特にモネの絵画、ロダンの彫刻彫刻がまとまって収集されている。東京国立博物館所蔵の浮世絵も喜多川歌麿、東洲斎写楽らの名品を含む、一級のコレクションである。
 
対象は絵画、彫刻、日本国外に在った浮世絵などでその点数は、絵画2000点、浮世絵8000点におよぶといわれた。松方本人は自分のコレクションについてのまとまった著作を残していない。コレクション全体が一堂に集められたこともなく、『幻のコレクション』とも呼ばれてきたが、越智裕二郎、湊典子らの研究により、コレクションの全容が解明されつつある。(松方コレクション − Wikipediaより)
 
下記の旅行記があります。
 旅行記 ・国立西洋美術館 − 東京都台東区 2016.09.24
 

2016.10.05
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