雑感 | ・機内サービスについて |
− 機内サービスについて −
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1947年(昭和22年)〜1949年(同24年)生まれの、いわゆる団塊の世代が20代前半の頃といえば、海外旅行が一般化し始めた時期で、当時、日本航空(JAL)は、
国民の憧れの的でした。 それを象徴していたのが、城達也さん(1931年〜1995年)のナレーションでお馴染みの、TOKYO FMをキーステーションにしたイージーリスニング音楽番組『ジェット・ストリーム』だったでしょう(城達也さんは、1967年7月〜1994年12月の間、初代パーソナリティを務めました)。→ You Tube ジェットストリーム 城達也(夜間飛行・字幕) ドイツ(当時の西ドイツ)へ単身で2週間の技術調査の出張に出かけたのは、今から26年ほど前のことになります。当時の北周りヨーロッパ線は北極圏経由で、給油のためにアンカレジに寄港していました。 ロンドン(ヒースロー空港)行き日本航空機の機内では、たくさんの綺麗な女性客室乗務員、いわゆるスチュワーデスが、笑顔で賑々しくビールやウイスキー、ワインなどを過分と思われる程サービスをしてくれます(当時の民間会社の海外出張はビジネスクラスが一般的でした)。 ヒースロー空港からドイツのフランクフルトまでは英国航空の小型ジェット機でした。小型機だったこともあるでしょう、体格の良い女性客室乗務員が一人乗務していて、無造作におしぼりを配って回っただけだったことを思い出します。 そして、帰りはドイツのルフトハンザ航空機でした。女性客室乗務員が賑々しくサービスして回る風景の記憶はなく、記憶に残っているのは、もの静かな男性客室乗務員(チーフ・パーサー)がいくらか厳格そうに機内を歩き回る姿です。当時のルフトハンザ航空機は、機内サービスより座席の広さに定評があったように記憶しています。 というわけで、サービスの心地良さはもちろん日本航空が一番ということでしたが、それから30年近くを経て、今年(2010年)1月、日本航空は残念ながら会社更生法の手続を申請し、事実上倒産してしまいました。 一方、国内路線でも飛行機が水平飛行に入ると、女性客室乗務員が一斉に飲み物のサービスをして回るのがお馴染みの光景です。その光景ばかりが印象的なので、飲み物を給仕するためにたくさんの客室乗務員が乗務しているんだなと考えてしまいます。 だとすれば、飲み物は要らないから、その分運賃を安くして欲しいというのが、本メルマガの著者の思いでした。機内は乾燥しがちなので、飲み物のサービスは続けるべきだという意見もありますが、のどが渇いた乗客には個別にサービスを提供してくれればいいわけで、今ではペットボトルで好みの飲み物を持ち込みできます。 そして、迷惑だったのが狭い機内で新聞を読まれること。四つ折にして読んでもらう分にはまだいいとして、隣への迷惑を考えもせず大きく広げ、しかもガシャガシャとうるさく、新聞を顔に当てられたりして不愉快な思いをしたもです。 新幹線のことを考えてみれば、週刊誌や新聞の配布もなければ、飲み物のサービスもありません。日本航空と全日空は、週刊誌の配布の廃止に加え、今年(2010年)1月4日をもって普通席での新聞配布を終了しました。そして、全日空(ANA)は、 4月1日から普通席における飲み物のサービスは『お茶とお水』だけを無料とし、他の飲み物は有料で提供するサービスに変更しました。 目に見える部分でのサービスの低下ということになりますが、そのかわり、航空会社の健全な経営の下で、”安心・安全”という目に見えない部分のサービスを 100%確保し、常時早割りや特割と同程度の運賃で飛行機を利用できるような運賃体系を実現して欲しいというのがこの記事の主旨であります。 |
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2010.06.09 | ||||
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