コラム | ・木守柿とカラス |
− 木守柿とカラス −
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柿の収穫を終えるとき、全部ちぎらないで、来年もよく実るようにとのまじないで、木の先端に一つ二つ取り残しておく、ゆかし風習があります。そうして残された柿を『木守柿』(きもりがき)といいます。 今年は、柿の当たり年で、わが家の庭の富有柿も何年振りかで晩秋まで実を残しました(その代り梅が不作だったようです)。木守柿風情よろしく今朝(11月26日)3個残っていたのが、昼帰宅してみると一個になっています。 カラスに2個食われたのです。甘くなり、しかも啄みやすい柔らかさになった柿の実を、皮を残して中の果肉だけを上手に食べるのです。細い枝の先に生っているからカラスの体重では枝に乗れないでしょうに、どうやって啄んでいるのでしょう。ホバリングしているのでしょうか? 一個になった木守柿を狙ってカラスがやってきていました。どうせカラスに啄まれるのだからと思い、ちぎって仏壇にお供えしました。時機私が頂くのです(笑)。 あるお寺の法話に『木守柿』について『何もかも私たち人間が奪い取って食べてしまうのではなくて、これから食べ物の少なくなる冬に、きっと苦労するに違いない野山の鳥たちに残しておいてやろうという心づかいでもあるのですね』とありますが。 と言った便りをFacebook(フェイスブック)に書き込んだら、何人かの方からコメントを頂きました。 『義母がよく言ってました。垣根より飛び出た木の実は道行く人に、テッペンの木の実は小鳥たちに、自分たちは庭の中の実を食べれば良いと。何処かの法話を聞いて来たのでしょう。我が家の木の実はグミでしたが』。 『本ゆず(大阪では花ゆずと言われている)ではありませんが今年もたくさんなりご近所さんに配りました、全部取ってしまい残しませんでしたがやはり残すべきだったのでしょうか?』
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2016.11.26撮影 | ||||
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