コラム   ・イタリアの食事   
− イタリアの食事 −
今年(2014年)7月の10日間のイタリアツアー旅行を通じて、イタリアの食事について次の3つのことが印象に残りました。
 
(1)日本では、昨日は中華料理を食べ、きょうは和食を食べ、明日は洋食を食べると言ったふうに、日常的にいろいろな国の料理を食べるのが一般化していますが、イタリアの食事は、ほとんどイタリアの伝統的な(コース)料理が中心なようです。現地のガイドさんも『イタリア人は食事に関しては保守的だ』と言っていました。
 
(2)夕食、ランチ、朝食のバイキング料理を通じて、サラダが出されたことがありませんでした。イタリア人は野菜を食べないということではないようですが、なぜか野菜サラダ、ポテトサラダ、マカロニサラダ等を含めて、一度もサラダが出されませんでした。
 
(3)同様に、スープが出されたことがありませんでした。その代わり、昼食時にも夕食時にも、テーブルには常にワイン(白ワインが印象に残りました)とペットボトル入りのミネラウォーターが出されます。イタリアの人は、スープ(味噌汁)代わりにワインと水を飲むのです。
 
イタリアの食事では、料理の出る伝統的な順番が存在し、メニューも一般的にこの順序で記載されています。基本的なメニューはつぎのようです。
 
1.アンティパスト (antipasto)
 
いわゆる前菜で、ハムやチーズ、燻製、カルパッチョなど、作り置きの料理が多いよ
うです。プリモ・ピアットが出来るまでの時間稼ぎともいえます。
 
2. プリモ・ピアット (primo piatto)
 
主菜。直訳すると第一皿となります、パスタ、リゾットなど炭水化物メニュー。
 
3.セコンド・ピアット (secondo piatto)
 
主菜。直訳すると第二皿となります。魚料理と肉料理の二種類に分類されます。
 
4.コントルノ (contorno)
 
副菜、サイドディッシュ。ミニサラダや野菜。付け合わせ。通常主菜には、日本の様な付け合わせの野菜がつかないため、野菜を取りたいときはコントルノを別に注文する必要があるそうです(旅行中、一度もサラダが出されなかったのは、このためなのでしょう)。また、品物によってはセコンド・ピアットと同じ皿に載っている場合があるそうです。
 
5.ドルチェ (dolce)
 
いわゆるデザートで、 果物やドルチェ(菓子)、チーズが供されます。
 
以上を基本としますが、ほかにアペリティーヴォ ( aperitivo、食前酒)やカッフェ( caffe、基本的にエスプレッソ・コーヒー)、ディジェスティーヴォ (digestivo、食後酒)が付くことがあるそうです。
 
午後からフリータイムとなったフィレンツェの二日目は、ミルクーポン(出発前に旅行会社や航空会社に予約してもらうレストランの食事券)で夕食をしました。基本的なディナーの一例として以下に示します。
 
1.アンティパスト − 前菜
きのこのカナッペ)
 2.プリモ・ピアット − 主菜第一皿
グリンピース入り白ミートソースの自家製パスタ)
 3.セコンド・ピアット − 主菜第一皿
(グリルドビーフのルッコラとパルメザンチーズかけ)
  4.ドルチェ − デザート
ティラミス)
 
ヴェッキオ橋を渡ってすぐ左に曲がった通り沿い、アルノ川をはさんでウッフィツィ美術館の向う岸にあるOPEN BAR : GOLDEN VIEW(ゴールデン・ビュー)で食べました。
 
  座席からのアルノ川とヴェッキオ橋の眺め
 
【参考にしたサイト】
 ・イタリア料理 - Wikipedia
 

2014.11.18
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