コラム | ・氷結ワイン |
− 氷結ワイン −
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ちょうど10年前のことになりますが、ドイツの古都ハイデルベルクで試飲したアイスワインは美味しかったです。小さいボトルが、1万円〜2万円もしましたから、試飲にとどめました。 アイスワインは、−7℃を下回る気温の下で樹上に氷結したブドウを収穫し、それを搾汁してつくられます。味が濃厚で極甘。食前酒やデザートワインとして楽しまれています。 −7℃を下回る気温の下ではブドウ果実に含まれる水分は凍結しますが、氷晶の成長と共に糖やその他の溶質が未凍結の部分に追い込まれ、成分が濃縮されます。 こうして凍結したブドウから搾汁すると濃縮された果汁が得られ、高糖度の環境に適応した特殊な酵母による長時間の発酵を経てアイスワインができます(Wikipediaより)。 1794年の冬、ドイツのフランコニアという農場が予想もしない霜に襲われます。ブドウが凍ってしまいやむなく処分することになりましたが、貧しい農民たちは、捨てることになっているブドウを惜しみ、一部を使ってワインをつくってみました。 すると、とても甘みが強く、芳醇な香りのワインが出来上がりました。アイスワインは、この奇跡的な偶然から生まれました。 アイスワインは製造に向けられるブドウの収穫量が非常に少なく、また製造の量や可否が気候条件に左右される部分が大きく、従って一般に品薄で高価です。 そこで、代わりに楽しめるのが氷結ワインです。収穫した果実を冷凍庫で凍結させ、アイスワインの生産プロセスを人為的に再現したものです。 草津温泉から伊香保温泉に向かう国道 353号沿い。六合赤岩が属する吾妻郡中之条町の東端部。ワイン直販店が目に付いたのでレンタカーを止めて立ち寄ってみました。地元群馬の塚田農園産の地ワインの直販店でした。。 氷結ワインがあったので二本ほど買い求めました。500mlで1,500円。九州では、都農(つの)ワイン(宮崎県)や安心院(あじむ)ワイン(大分県)などの氷結ワインが楽しめます。
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2014.06.25 | ||||
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