コラム  ・江夏豊氏と藤沢周平   
− 江夏豊氏と藤沢周平 −
『オールスター9連続奪三振』や『江夏の21球』などで知られる江夏(えなつ ゆたか)さんは、1960年代後半から1980年代前半にかけて日本プロ野球で大活躍した人です。奈良県生まれの兵庫県尼崎市出身ですが、鹿児島にもゆかりのある人なのです。
 
『江夏』は本来は『こうか』と読み、南九州に多い姓です。江夏豊さんについて、ウィキペディアに以下のようにあります。
 
『鹿児島県出身の母親が、大阪大空襲で疎開した奈良県吉野郡で父親と知り合い、そこで生を享けた。間もなく両親が離婚し父が失踪したため、生後半年で鹿児島県市来町の母の実家に移って5年間を過ごした後、母と二人の兄と共に兵庫県尼崎市に移り、高校卒業まで尼崎で育った。江夏姓も母方の姓である。』
 
江夏さんは、1993年に覚醒剤所持の現行犯で逮捕されるも、その波乱の挫折からみごとに立ち直った人としても知られており、現在は野球解説者として活躍中ですが、読書家としても知られているというのは初めて知りました。
 
先日旅行した山形県鶴岡市の致道館に『藤沢周平さんに会いたかった』と題する江夏豊さんの講演会パンフレットが置いてありました。
 
『蝉しぐれ』や『たそがれ清兵衛』などの小説で知られる藤沢周平さんは、鶴岡市出身の作家でしたが、残念なことに、平成9年に69歳の若さで亡くなりました。藤沢さんの作品は、文庫本と全集の両方を買い揃え、全作品読んでいます。
 
江夏さんの講演を聴いてみたいなとつくづく思ったものです。もし『蝉しぐれ』をまだ読んでおられない方、お薦めです。 
 
講演会パンフレット

2017.06.14
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