レポート | ・駅弁の話し |
− 駅弁の話し −
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いまや駅弁は、鉄道旅行の楽しみの一つになっています。最古の駅弁がどこの駅で発売されたかについては諸説あるようですが、1885年(明治18年)7月16日に日本鉄道の嘱託を受けた旅館『白木屋』がこの日開業した日本鉄道宇都宮駅で握り飯2個とたくあんを竹の皮に包んだものを発売したのが最初とされ、7月16日が『駅弁記念日』とされているようです(ウィキペディアより)。今回、鹿児島から新幹線を利用して出かけた東北への旅行で食べた駅弁を紹介致します。まずは、下記のアドレスの写真をご覧下さい。 『八角弁当』(大阪駅、新大阪駅) 京都府八幡市の八角堂(阿弥陀堂)の形をヒントにして生まれた水了軒の八角弁当は、35年にわたって親しまれてきた大阪の名物駅弁でしたが、水了軒の廃業により2011年4月に歴史をいったん閉じました。それが、駅弁づくりに熱意を燃やす人たちの努旧水了軒を工場ごと買い取るとともに、旧水了軒のスタッフを迎え入れ、内容の検討を行ないました。
復活バージョンでは、当時の内容を再現しながら、これまで一部に使われていた冷凍野菜を生鮮品に変えるなどの変更を行ない、内容がよりグレードアップされたそうです。たけのこ、小茄子、にんじんの煮物と、エビや高野豆腐の含め煮、昆布巻きなどが入っている幕の内弁当です(1100円)。 『ひっぱりだこ飯』(西明石駅) 1998年(平成10年)、明石と淡路島を結ぶ明石海峡大橋の完成を記念して発売されて以来、ロングセラーを続ける明治36年創業の老舗『淡路屋』の名物駅弁。容器は、実際に蛸(たこ)漁で使われる蛸壷を模して独自に焼き上げたもので、お土産にもなります。弁当の中身は、明石海峡近海でとれる希少な『明石だこ』と呼ばれる真だこのうま煮や、穴子のしぐれ煮、『蛸天』(練りもの)などを添えた炊き込みご飯です。見た目よりボリュームがあります(980円)。
『網焼き牛たん弁当』(仙台駅) 仙台といえば牛たん。牛たんといえば仙台。古くから仙台市民に親しまれ、消費量も全国有数を誇る『仙台牛たん』には戦後の復興を支えた歴史的なドラマがあるそうです。『牛たん』(牛の舌部)は、うま味とともに、多くのゼラチンを含みます。そんな憧れの牛タンを駅弁にしたのが仙台駅の牛たん弁当。特製塩だれに漬け込み、旨味をより一層引き出した牛たんを炭火で一枚一枚焼き上げてあります。 同時に食べると栄養バランスが整えられるということで、牛たんは麦飯とセットで食べられます。この駅弁も麦入りご飯の上に網焼き牛たんをのせたものです。ヒモを引きくだけで温まる加熱式容器が使用されていて、いつでも柔らかい牛たんと温かい麦飯が味わえるのも嬉しいです(1000円)。
ところで、この加熱式容器には、発熱剤である酸化カルシウム(生石灰)と反応水が入っていて、酸化カルシウムが水と反応すると、水酸化カルシウム(消石灰)になって熱を出すことを利用しています。反応式で書くと下記のようです。発熱後できた消石灰は肥料等に再利用できます。 酸化カルシウム + 水 → 水酸化カルシウム + 熱 (生石灰) (消石灰) ちなみに、全国駅弁ランキングで、『網焼き牛たん弁当』を第3位に、『ひっぱりだこ飯』を第6位にランク付けしているサイトがありました。 |
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2013.04.23 | ||||
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