お便り紹介  ・ 花瀬望比公園に寄せる想い   
 
− 花瀬望比公園に寄せる想い −
薩摩半島の南端に位置する指宿は、豊富な湯量に恵まれた温泉郷で、年間を通じて気候も温暖。池田湖や開聞岳、そしてあちこちに茂るフェニックスやヤシの木々が南国ムードを盛り立てています。その指宿がこのところ、九州新幹線全線開通で活気づいています。
 
”特急指宿の『たまて箱列車』でめぐる極情の旅”と銘打って、JR九州が、車両の海側が白色、山側が黒色の観光列車を走らせ、”『思い出つくり』に最愛の人へ黄色いポストから便りを送りませんか!”と、JR本土最南端の駅・西大山駅には、幸福の『黄色いポスト』が据え付けられました。
 
そんな指宿を象徴する開聞岳の西側麓に『花瀬望比公園』(はなせぼうひこうえん)はあります。文字通り、海上1,900km の彼方に比島(フィリピン群島)を望む公園で、太平洋戦争の激戦地フィリピン群島で戦死した47万6千有余の御霊が祀られており、毎年3月27日に慰霊祭が行なわれます。
 
本HPの管理者が花瀬望比公園をはじめて訪れて、ホームページに旅行記をアップロードしたのは2008年8月のことでした。この旅行記のページをご覧頂いて、鹿児島市在住の隈元達雄さんから『花瀬望比公園』と題するエッセイを送って頂きました。
 
隈元さんは、楠声会合唱団(鹿児島大学男声合唱団フロイデ・コールのOBで組織されている合唱団)のメンバーで、映画『北辰斜にさすところ』(監督:神山征二郎、出演:三國連太郎 、緒形直人ほか、2007年10月公開 )の中で、劇中歌『北辰斜に』と『楠の葉末』を歌われています。
 
花瀬望比公園に寄せる想いが綴られた隈元さんのエッセイには、”(父は、)ルソン島をあちらこちら追われ、衣も食も不自由の中に戦死したらしい、昭和24年戦死公報の白木の箱には一片の位牌しか入っていなかったそうだ”とあります。
 
PDFファイルへリンクを貼る形で、そのエッセイを紹介させて頂いています。下記のアドレスをクリックすれば、PDFでエッセイが読めます。隈元さんからお送り頂いたもう一編の『疎開』と題するエッセイともどもお読み頂けたら幸いです。
 
エッセイ ・花瀬望比公園
  → http://washimo-web.jp/Report/HanaseBouhiKouen.pdf
エッセイ ・疎開
  → http://washimo-web.jp/Report/Sokai.pdf
 
【備考】
旅行記 ・花瀬望比公園 − 鹿児島県指宿市
  → http://washimo-web.jp/Trip/HanaseBouhi/hanasebouhi.htm
  

  2012.03.28
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