雑感  ・一日30分のすすめ 〜 巣立つ人たちへ   
− 一日30分のすすめ 〜 巣立つ人たちへ −

今春、高校や大学あるいは専門学校等を巣立ち、職に就かれる皆さん、ご卒業・就職おめでとうございます。


この10年、「失われた10年」などと言われ、大学は出たけど働き口が無い時代が続きました。しかし、よく考えてみると、少子化の中で大量の団塊の世代がリストラと定年退職で職場を離れたのです。企業の業績が好転すれば、必ずや人手不足となって、一気に若い人たちの双肩に負担が来ることは目に見えています。


案の定、大学生の就職戦線が久しぶりに活気づいていて、企業は優秀な学生を獲得しようとしのぎを削り出しているようです。今の若い人たちには、団塊の世代が若かった時代と比べて、より幅の広い多様な対応力が求められていますし、企業は、即戦力を要求します。


壁にぶつかったとき、「困難なことのか」、「面倒なことなのか」の見極めが大切だと思います。ここで言っている困難とは、「beyond my ability 」(自分の能力を越えている)ということを意味しています。会社の上司は、あなたが出来ないことをさせるはずがありません。


見極めて見ると、困難と思っているほとんどのことは、実は「面倒くさいこと」なのではないでしょうか。調べるのが、段取りするのが、お願いする等々が面倒くさくて、気が進まないのではないですか? しなければならないことは、面倒くさくてもしなければなりません。面倒くささを感じないで取り組めるように自分を持って行かなくてはなりません。


そして、本当に自分の能力を越えていて困難なことは、いずれ出来るようにならねばありません。30分×365日 =182.5 時間となります。一日30分間、資料を調べたり、今日のトラブルのことをメモにしたり、本を読んだり、自分を見つめたりの毎日を、一年間続けると、総計で182.5 時間という時間になります。一日6時間のセミナーを受けることに換算すると、182.5 時間/6時間= 30日になります。月に 8日は、土日曜日で休みですから、年間に約 1.3ヶ月仕事を休んで専門学校かどこかのセミナーに通っているのと同じ時間になります。


さらに、1.3 ヶ月に10年を掛けて見ましょう。1.3 ヶ月×10年=13ヶ月となります。『塵も積もれば山となる』という格言は、誰でも知っているありふれた格言です。一日30分の心掛けは、雲泥の差を生みます。


今の若い皆さんは、団塊の世代が若かった時代と比べてより多くのことを勉強する必要があるように思いますが、その分、インターネット等のIT(情報通信技術)や多様なメディアがバックアックしてくれる時代です。あせらず、しかし一日一日の積み重ねを大切にして、頑張って欲しいと思います。

2005.03.16  
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