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旅行記 ・高千穂の夜神楽を訪ねて − 宮崎県高千穂町 2006.09 |
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高千穂の夜神楽 | |||||
(重要無形民俗文化財指定) | |||||
分け入つても分け入つても青い山 山頭火 |
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行乞流転の旅に出た種田山頭火が詠っているように、 高千穂地方は、宮崎の北端の九州山脈のほぼ中央部に位置する山峡の地です。 紀元前4,000年頃から集落が作られたといわれ、 天の岩戸開きや天孫降臨などの神話の町として知られています。 |
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高千穂神社 |
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『手力雄の舞』は、 神面が『白』で、舞振りも静かな中に荘重なものです。 |
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鈿女(うずめ)の舞 天の岩戸の所在がはっきりしたので、岩戸の前で、 天鈿女命(あめのうずめのみこと)が 面白くおかしく舞い、天照大神を岩屋より誘い出そうとする舞です。 |
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天鈿女命は高天原きっての踊りの名手で、 身のはずかしさも衣もかなぐり捨てて、踊りに踊り狂い、 天照皇大神を誘い出そうとする 女神様ですが、舞は気品高く優雅です。 |
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戸取(とと)りの舞 天の岩屋も天の岩戸の戸も所在がはっきりしたので、 手力雄命(たぢからおのみこと)が 岩戸を取り除いて、天照大神を迎え出す舞で勇壮で力強く舞う舞です。 |
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御神躰(ごしんたい)の舞 国生みの舞とも言われる舞いです。 イザナギ、イザナミの二神が酒を作ってお互いに仲良く飲んで抱擁し合い、 極めて夫婦円満を象徴している舞です。 |
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まずはイザナギが登場したあと、 酒造りの道具を肩に担いでイザナミが登場です。 |
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襷(たすき)を掛けてもらって、さぁ〜酒作りを始めましょう。 | |||||
仲睦ましくお酒作りです。 | |||||
さぁ〜、お酒が出来上がりました。 ところが、イザナギの行動がおかしいです。 イザナミの目を盗んで観客席に下りて、口元のよだれを拭うような仕草をしながら、 若い女性を物色して観客のもとへ・・・。 |
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ところが、私も負けてはいられないわ! とばかりに、イザナミも 抜き足差し足で舞台を下りてゆきます。そして、前から二列目で観ていた外人夫妻のもとに近づいて、 なんと御亭主を押し倒すのでした。 もう会場の観客は大喜び! 爆笑〜、爆笑の渦です〜。 観客と一体となった舞、これもひとつの神楽の形なのでしょうか? |
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