♪アメージング・グレース
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旅行記 ・鶴岡八幡宮の大銀杏と牡丹 − 神奈川県鎌倉市  2010.03.27
鶴岡八幡宮
本宮へ上がる大石段の左脇には、大銀杏の植わっていた痕跡だけが
7m下の場所に移植された大銀杏の根元部分
美しい絵馬の並び
再生の大銀杏
神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮の本宮へ上がる大石段横に植わっていた幹回り 6.8m、高さ約30mもある大銀杏は、樹齢 800年とも1000年余ともいわれ、同八幡宮のシンボル的存在でしたが、今年(2010年) 3月10日未明、折からの強風の影響を受けて倒壊してしまいました。
   
この大銀杏は、鎌倉幕府三代将軍、源実朝の暗殺の舞台となった場所で、実朝を暗殺した公暁(くぎょう)が、この木の陰にかくれていたと言う伝説から『隠れ銀杏』ともいわれて親しまれてきました。
根元部分の真ん中には空洞が
歴史の生き証人であっただけに、大銀杏を惜しむ声が全国から寄せられる中で、再生への取り組みが始まりました。大銀杏の残された根元部分が高さ4mのところから切断され、7m下の方へ移植されました。再生を願って境内に設置した記帳所には、たくさんの人たちが訪れたそうです。
  
  ひこばえのロマンを繋ぐ大銀杏  ワシモ
  
皆さんの願いが届いたのでしょうか。4月1日、根元部分の周囲に数十個の青い新芽、いわゆる”ひこばえ”が生え出しているのが確認されたそうです。歴史のロマンが繋がることになりました。ひこばえの成長を見守りたいものです。
桜は咲き出したばかりでしたが、こうして写してみると薄桜色の風情があります。
和傘は日除けでしょうか?
『神苑ぼたん庭園』は、境内にあるその源氏池の東南に造られた回遊式の日本庭園で、1980年(昭和55年)、鶴岡八幡宮創建800年を記念して造られたそうです。
神苑ぼたん庭園
鶴岡八幡宮は三の鳥居をくぐるといよいよ境内。石造りの太鼓橋の下を覗くと左右に池があります。左右の池は橋の下で繋がっていて、このひょうたん型をしたこの池を源平池といいます。
今は、藁囲いが取られて、『春牡丹』。
和傘が牡丹園の雰囲気に一層の趣をそえています。
しっとりした紅色牡丹
雪を頂いた藁囲いの中で可憐に咲く冬牡丹の風景は、とくに九州の南国に住む者にとっては、憧れですが、最近では温暖化の影響でしょうか、『雪と牡丹』の景色がなかなか見られなくなったとか。
太鼓橋を進んで流鏑馬馬場を右折して東の鳥居の手前に書院造りの斎館があり、そこで入園料を求めで入ります。斎館を過ぎたところに、『旗上弁財天社』の浮かぶ源平池を一望する休憩所があります。
何の鳥?
ふくよかな大輪の牡丹。
初春の陽光が射して。
『旗上弁財天社』(はたあげべんざいてんしゃ)は、源頼朝公旗上げの際に、弁財天の加護があったといわれており、江の島鎌倉七福神のひとつだそうです。社殿裏には、夫婦円満、子宝の祈願石とされる政子石があります。
冬の見頃は元旦から2月下旬ということで、今回訪れた三月下旬は、藁囲いは取られいますから、今割いているのは、『春牡丹』でしょうか。春の見頃は4月から5月中旬ということですから、今デビューしたばかりの初々しい春牡丹たちです。
白牡丹がアクセントをつけています。
『旗上弁財天社』の境内には奉納された数多くの旗が立ち並んでいました。
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