♪シチリニアーノ(バッハ)
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旅行記 ・嵯峨鳥居本 − 京都市  2008.09
           嵯峨鳥居本(国の重要伝統的建造物群保存地区)
嵯峨鳥居本・上地区の一番奥にある鮎料理の『平野屋』さんは、江戸時代の創業。
行灯の灯りがよく似合う風景です
 
嵯峨野の最も外れに位置していて、元々は古く室町時代より、農業・林業・川での漁業を生業とする集落でした。鳥居本はその後、愛宕山詣での門前町としての性格を強めて行きました。 その結果、町家の並びと農村的な景観が共存するという独特の町並みが形成されました。

嵯峨鳥居本は、京都市街北西の嵯峨野のそのまた北西の、愛宕山の麓に位置する地区で、古くは化野(あだしの)と呼ばれ、京の人々の埋葬の地でした。 現在の町並みは、愛宕神社の門前町として発展したもので、化野念仏寺を境に瓦屋根の町家風民家が並ぶ下地区と茅葺きの農家が多い上地区の二つの風景が共存しています。
 
『つたや』さんも、創業400年という歴史を持つ鮎茶屋。
静寂な空間に、静寂な時間が流れます。
 
平野屋さんから更に奥へ行くと、千二百体の羅漢で知られる愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)に至り、下れば仏野念仏寺の参道口があります。京都市は、この景観を守るため、1979年(昭和55年)に伝統的建造物群保存地区に選定、また国も重要伝統的建造物群保存地区(門前町)に選定しました。
 
標高924メートルの愛宕(あたご)山の山頂にある愛宕神社は、全国約900社の愛宕神社の総本社で、古くより火伏・防火に霊験のある神社として人々の崇敬を集めてきた神社だそうです。愛宕神社の一之鳥居の前後にある『つたや』さんと『平野屋』さんの2軒の鮎料理屋の店構えは、当時の愛宕詣の茶店の名残りを今に伝えています。
    
歴史を感じさせる苔生した茅葺屋根です。
茅葺屋根と瓦屋根が合体したような民家
嵯峨鳥居本・上地区の農家風の民家
 
反対に下の方には瓦葺の京風町家が並びます(写真右・下)。まゆ人形などの工芸お土産品を売る店や喫茶・飲食店が観光客で賑わいます。
 
仏野念仏寺の前にある茅葺屋根と瓦屋根の合体したような民家(写真上)は、曲がり中門造りになっています。この民家の辺りから上の方に、農家風な茅葺屋根の家が多く見られます(写真左)。
嵯峨鳥居本・下地区の商家風の町並み
下地区にはお土産屋さんが並びます。
あだしのまゆ村の出店
 
可愛いまゆ玉を使って手づくりしたウサギや犬、猫、鼠、虎、鶏、ペンギンなどの動物人形、まゆ玉1個のちいさこべや娘人形の童人形、色紙・モビールなどが売られています。
 
京都・丹後地方は我が国有数の絹織物(丹後ちりめん)の産地です。その丹後ちりめんの原料にあたる繭(まゆ)に着目して創作されたのが、あだしのまゆ村の『まゆ人形』。
白壁土蔵も見られます。
赤い毛氈がいかにも嵯峨鳥居本らしい雰囲気を醸しだしています。
 化野念仏寺
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