♪汽車ポッポ
童謡・唱歌の世界



旅行記 ・SL人吉の風景 − 熊本県/肥薩線  2009.10
 SL人吉
2009.10.12.11:12/白石駅(芦北町)
これからが球磨・人吉地方、
SL人吉は、急流の球磨川沿いを走ることになり、
いよいよ正念場です。
2009.10.12.11:15/白石駅(芦北町)
動力釜を目一杯焚いて出発進行! 
白い煙は汽笛用の煙です。鄙びた山村と木造駅舎、
SLにお似合いの風景です。
2009.10.12.11:53/渡(球磨村)
茶色がかった煙が雰囲気を
セピア色にして、SL人吉は黄金色の稲穂の
田んぼ沿いを進みます。
2009.10.12.11:53/渡(球磨村)
SL人吉の最前列と最後尾には
展望ラウンジが用意されています。早い者勝ちで
好きなように座れます。
2009.10.12.12:26/人吉駅・機関車庫
人吉駅の機関車庫に入ったSL人吉。
2時間あまり休憩したのち熊本駅に向って引き返します。
煙がいかにもくつろいでいる風です。
2009.10.12.13:42/人吉駅・機関車庫
SL休憩中は、
点検担当の人たちの出番。こうしてアップで見ると
SL人吉も大きく見えます。
2009.10.12.13:42/人吉駅・車両基地
機関車庫の裏手にある転車台で、
180°向きを変えられて出てくる機関車。これから、車庫に
待機している客車と連結します。
2009.10.12.13:55/人吉駅・車両基地
車庫にお尻を突っ込み
客車と連結して出てくる機関車。本線に出て、バックで
駅のホームに入ります。
  
2009.10.12.14:10/人吉駅ホーム
動力釜焚きは、
機関助手の仕事。ホームでスタンバイ中でも、
出発の準備が欠かせません。
2009.10.12.14:12/人吉駅ホーム
蒸気機関の制御は、
すべてがメカ仕掛け、機械仕掛け。いかにも
重厚な感じの運転席です。
2009.10.12.14:20/人吉駅ホーム
もういくつも
残っていない弁当。でも列車が出発するまでは
ホームに立ち続けます。
2009.10.12.14:26/人吉駅ホーム
準備万端。いかにも、
SLを動かす苦労と誇りがにじみ出ている写真
ではありませんか。
2009.10.12.14:28/人吉駅ホーム
駅ホーム内外のギャラリーに
別れの汽笛を鳴らし、いよいよ出発です。帰りは下り勾配、
いくぶん楽なのかも知れません。
2009.5.6.15:42/瀬戸石駅〜鎌瀬駅間・球磨川第一橋梁
球磨川第一橋梁は
大人気の撮影ポイント。運行日には決ってたくさんの
カメラマンが集まります。
2009.10.12.15:45/鎌瀬駅〜葉木駅間(八代市)
  歴史を感じさせる
レンガ積みのトンネルは、明治時代の
開業当時のものです。  
2009.10.12.15:47/鎌瀬駅〜葉木間(八代市)
川面に影を映しながらSL人吉は、
球磨・人吉地方を後方にして川伝いを八代へと下って
いきます。赤い橋は葉木橋。
                   
SL人吉と人吉駅
昭和50年(1975年)3月に現役引退した58654号機(通称ハチロク)は、1988年(昭和63年)8月から2006年(平成17年)8月まで『SLあそBOY』として活躍しましたが老朽化。2009年(平成21年)4月25日、機関車修復、客車リニューアルの上、『SL人吉』として熊本駅〜人吉駅間で運転開始、11月29日まで運行されています。蒸気機関車は運転台が車両後方しかないので、終点駅では一旦けん引している車両を切り離して180°方向転換する必要があります。そのとき使用するのが転車台(ターンテーブル)です。
  
人吉駅の車両基地には日本国内で唯一、石造の機関車庫が現役で使用されています。肥薩線開通からしばらくたった1911年(明治44年)に造られたもので、橋でさえコンクリートでつくり始められるようになった時代に石積みでつくられました。その機関車庫は、いま趣のある外観を呈しています(写真左上)。その機関車庫の裏手に転車台(写真上)が残っていて、そのためSL人吉の運行もできたのです。蒸気機関車が姿を消して久しいなかで、転車台も貴重な鉄道遺産となっています。また、人吉駅では、全国的にも珍しくなった駅弁の立ち売りが行われていて、名物の一つになっています(写真左)。
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