観音堂の屋根には赤鬼が |
大谷磨崖仏(おおやまがいぶつ) |
堂内の岩壁面に彫られた厚肉彫りの美しい磨崖仏は、千手観音像、伝釈迦三尊像、伝薬師三尊像、伝阿弥陀三尊像の4組10体の石心塑像が4区に分かれて彫出されています(禁止されているため撮影できなかったのが残念でした)。観音堂はむしろ磨崖仏を保護するための建物だといわれています。
これら磨崖仏のうち千手観音は、平安時代初期の弘仁元年(810年)弘法大師の作と伝えられています。大谷磨崖仏は大分県臼杵市の臼杵磨崖仏と並んで学術的に非常に価値の高い石仏とされ、1926年に国の特別史跡に、1961年には国の重要文化財に指定され、日本最初の二重指定を受けたものです。 |
|
|
大谷寺(大谷観音) |
|
大谷寺(おおやじ)は、栃木県宇都宮市にある天台宗の寺院。山号は天開山。院号は千手院。坂東三十三箇所第19番札所。大谷石凝灰岩層の洞穴内に堂宇を配する日本屈指の洞窟寺院であり、本尊は、凝灰岩の岩壁に彫られた高さ4メートルの千手観音(大谷観音)で、一般には『大谷観音』の名で知られています。
江戸時代初期には、徳川家康の長女・亀姫が時の住職・伝海僧正による中興を援助し現在の大谷寺の基盤を作りました。伝海僧正は徳川氏の菩提所・上野寛永寺の開山であるため、以来大谷寺は寛永寺に属し、徳川家の保護の下に繁栄しました。
され、日本最初の二重指定を受けたものです。
|
|
観音堂のご紋は徳川氏の葵のご紋 |
|