法堂(写真上・右) |
うち『上の御所』に建設された持仏堂を『南禅院』と称し、現存する南禅寺の塔頭・南禅院はその後身だそうです。『南禅寺』の名前の由来になっています。亀山上皇は正応2年(1289年)、40歳の時に落飾して法皇となりましたが、2年後の正応4年(1291年)、禅林寺殿を寺にあらため、当時80歳の無関普門を開山として、これを龍安山禅林禅寺と名づけました(その後、あとを引き継いだ南院国師によって、太平興国南禅禅寺とを改名されました)。伝承によれば、この頃禅林寺殿に夜な夜な妖怪変化が出没して亀山法皇やお付きの官人たちを悩ませましたが、無関普門が弟子を引き連れて禅林寺殿に入り、静かに座禅をしただけで妖怪変化は退散したので、亀山法皇は無関を開山に請じたといいます[1]。
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南禅寺(なんぜんじ)
JR京都駅からタクシーで約20分。南禅寺は京都市左京区南禅寺福地町にある臨済宗南禅寺派大本山の寺院。山号は瑞龍山、寺号は詳しくは太平興国南禅禅寺(たいへいこうこくなんぜんぜんじ)と称します。本尊は釈迦如来、開基(創立者)は亀山法皇、開山(初代住職)は無関普門(大明国師)。京都五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の禅寺のなかで最も高い格式を誇ります。また皇室の発願になる禅寺としては日本で最初のものといわれます。南禅寺の建立以前、この地には後嵯峨天皇が文永元年(1264年)に造営した離宮の禅林寺殿がありました。この離宮は『上の御所』と『下の御所』に分かれ、 |
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