♪恋のアランフェス
MIDIクラシックギター

       
      
旅行記 ・マドリード王宮とスペイン広場 − スペイン(13)  2011.07
マドリード王宮
紺碧の空に白亜が映えるマドリード王宮 
広場に並んでたつ王たちの像
主な見所としては、マドリード市内観光では、世界有数の美術館である『プラド美術館』、美しい白亜の王宮『マドリード王宮』、バロック様式の『サンイシドロ教会』、ドンキホーテとサンチョ・パンサの像の『スペイン広場』などに人気があり、日帰り圏内の観光地として、ローマ時代の巨大な水道橋で知られ、ディズニー映画の『白雪姫』のモデルになった城が有名な『セゴビア』、スペインの作曲家ロドリーゴのギター曲でも知られる『アランフェス宮殿』、スペインの観光地で一番人気の風景といわれる『トレド』などがあります。
  マドリード
スペインの首都・マドリード(Madrid)は、海抜646mのスペイン中央部のメセタ(中央台地)地帯のマンサナーレス川沿いに広がる都市で、スペインの行政の中心地で、イベリア半島の経済の中心地の一つになっています。人口は約 325万人で、近郊にはモストレス、アルカラ・デ・エナーレス、ヘタフェなどの都市があり、マドリード首都圏を形成しています。近郊を含む首都圏人口は539万人(2010年)とされます。マドリードのバラハス国際空港には年間約4900万人の観光客が降り立つといわれます。
庭園の木々の間から見る王宮
バロック様式の庭園越しに見た王宮
美しく舗装されたバイレン通りの舗道
イタリア人建築家が携わり、1764年に現在の城が完成しました。スペイン王の王宮ですが、実際にはフアン・カルロス1世(在位:1975年〜 )と王族は住んでおらず、彼らは郊外にあるマドリードより小さなサルスエラ宮殿に好んで暮らしています。しかし、マドリード王宮はスペイン政府の所有で、宮殿はいまだ国の行事に使用されています。宮殿は、公的行事で使用される時を除き、一般公開されています。
    マドリード王宮
マドリッドが『マヘリット』と呼ばれていたイスラム時代、この場所にはモーロ人の城塞アルムダイナがありました。11世紀末の1085年、キリスト教徒に町が奪回されるとカスティーリャ王国の宮廷が置かれ、1561年にマドリッドに都が移されてからはハプスブルク王家の居城となりますが、1734年の火災で焼失してしまいます。その後、フランスのヴェルサイユ宮殿で育ったブルボン朝の初代国王フェリペ5世は、イタリア・フランス風の王宮建設を命じます。
フェリペ4世騎馬像
オリエンテ広場。騎馬像の背景にはマドリード王宮
王宮の周りを巡回中の騎馬警官
広場中央に建つ『フェリペ4世騎馬像』は、ベラスケスの描いた肖像を参考に、イタリア人彫刻家が制作したもので、芸術的価値はもちろん、技術的な面からも騎馬彫刻の傑作とされています。2本の後ろ足で立ち上がったこの騎馬は世界初の試みであり、その尻尾は下に下がっています。前足を上げた騎馬像のバランスを計算したのは、かの有名なガリレオ・ガリレイ(1564〜1642年)だそうです。
  オリエント広場
マドリード王宮の東側にある広大な広場が『オリエンテ広場』です。王宮の東(オリエンテ)にあることから、そう名づけられました。王室と一般市民との間にある一定の距離を置くため、ナポレオンの兄のスペイン王ホセ1世(在位:1808〜1813年)が中世以来の住宅が立ち並んでいた場所を一掃させ、建設を命じた広場です。広場の東には『王立劇場(テアトロ・レアル)』、北側には『王立エンカルナシオン修道院』があります。
王宮近くの免税店前で
王立劇場(テアトロ・レアル)(写真中央)と19世紀半ばに建てられた高層住宅
スペイン広場
 スペイン広場の後に建つのはスペイン・ビル
マドリッドの目抜き通り、グラン・ビアの終点に位置するスペイン広場は、7世紀に活躍したスペインの文豪、セルバンテス(1547〜1616年)を記念して1930年に造られたモニュメントと像のある広場で、記念撮影のポイントとして人気が高い場所になっています。周囲にスペイン・ビルやマドリッド・タワーなど20世紀中頃に造られたビルが建っている広場の中央には、セルバンテスのモニュメント、その前には小説の主人公ドン・キホーテと従者サンチョ・パンサの像があります。
ドンキホーテとサンチョ・パンサの像
 
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