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旅行記 ・黒水家住宅 − 宮崎県児湯郡高鍋町  2013.09
 黒水家住宅
(高鍋藩家老屋敷)
黒水家住宅(正門)
黒水家住宅は、高鍋藩秋月氏の家老職を勤めた黒水家の家で、家老屋敷と呼ばれています。黒水家は代々藩の兵法家としての家柄です。越後流兵学の大家佐久間入道頼母が高鍋に下ったのは、元禄6年(1693年)のことでした。
黒水家黒水家住宅(主屋・正面玄関)
黒水次右衛門はこの頼母に師事し、元禄14年4月3日兵学の免許をうけました。黒水家住宅は主屋・籾(もみ)蔵・土蔵・みそ蔵が建ち並び、全面に土塀が建ち、武家屋敷としては貴重なものです。
黒水家住宅・主屋(味噌蔵方向から見る)
主屋は鍵座敷になった寄棟造り茅葺で玄関に向かって左に居間をとり右へ順に10畳の控の間、8畳の次の間と続き、本格的な床、書院をつけた風格ある上の間が鍵となって前方につきだしています。もともと台所部分は別棟になって後方に接続していたと思われます。
味噌蔵(左手)・土蔵(右手)
このように一部改造はありますが数少ない武家屋敷であり、建築年代はこれを示す明確な資料を欠きますが、構造形式等からみて文化・文政頃(1804〜1827年)のものと推定されます。籾蔵は、藩政時代に藩の籾蔵として旧児湯(こゆ)郡役所の南側に建っていたものを明治初期に譲りうけ移築したものといわれています。
母屋(左手)と籾蔵(右手向こう)
この籾蔵は西南の役の際、9烈士が薩軍によって監禁された建物です。みそ蔵はみそなどをつくり貯蔵するのに使用し、重要な品物は土蔵に保管されていました。茅葺屋根をもつ武家屋敷としては高鍋町における極めて貴重な文化遺産です。〜 以上、現地案内パンフレットより。
黒水家住宅全景
【データ】
開館時間 AM9:00〜PM17:00/休館日 毎週月曜日・12月28日〜1月4日
お問い合わせ 高鍋町指定有形文化財黒水家住宅(宮崎県児湯郡高鍋町大字上江1390、TEL(0983)23-7266)
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