甑大橋とみっちり百合草原－薩摩川内市／旅行記

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旅行記　・甑大橋とみっちり百合草原－薩摩川内市　2020.08.30

こしきおおはし

甑大橋

鳥ノ巣山展望所（とりのすやま）から眺める甑大橋

鹿児島県薩摩半島の約38km西方の
東シナ海に浮かぶ甑島（こしきしま）列島は、上甑島・中甑島・下甑島の主なる有人３島と、
付属するいくつかの島からなり、薩摩川内市に属しています。

鳥ノ巣山展望所のカノコユリ自生地から見た甑大橋

人口は4,149人（2020年８月１日現在）。
３島の南西から北東に横たわる長さは約３０㎞、総面積は約１万２千ヘクタールほど。風光明媚な列島で、
2015年に鹿児島県内では３カ所目となる国定公園指定されました。

下甑島側の鹿島トンネル出口から見た甑大橋

上甑島と中甑島の間は、
1990年（平成２年）完成の『鹿の子大橋』（全長240mのアーチ橋）と1993年（平成５年）完成の
『甑大明神橋』（全長420mのＰＣ斜張橋）とによって結ばれていました。

中甑島側の黒浜トンネルを抜けた所から見た甑大橋

しかし、中甑島と下甑島とは陸路で
つながっていませんでした。それが、2020年（令和２年）８月29日に念願だった中甑島と下甑島を結ぶ
『甑大橋』が開通し、上甑島、中甑島、下甑島の３島がつながりました。

夜萩円山公園（よはぎまるやまこうえん）の近くから見た甑大橋

コンクリート製で、長さは県内最長の1533メートル。
鹿児島県が2011年（平成２３年）度に着工、総事業費は 320億円。開通により、観光の活性化や医療、
災害応援体制の強化が期待されます。開通した翌日、訪問しました。

高速船甑島から見た甑大橋（右が中甑島、左が下甑島）

みっちり百合草原

カノコユリとニシノハマカンゾウの共演

『ユリの女王』と呼ばれるあのサブランカの
原種と言われるカノコユリ（鹿の子百合）。九州、四国の山地の崖などに自生する日本の固有種で、
白地に紅色の斑点が鹿の子絞りのようにつくことからその名があります。

海の青さとのコントラストも印象的

甑島はもっともカノコユリの自生密度が
高い群生地として知られてあり、あちこちの断崖に自生しているピンク色の花は、夏の南国の青い海に
よく映えます。甑島原生種は、花弁が大きく反り返るのが特徴で、芳香があります。

自生ということです。

６月下旬から８月上旬が見ごろですが、
ところが下甑島の片野浦の『みっちり百合草原』は、他の場所より１月ほど開花時期が遅れ、８月末から
９月初めが見ごろになり、しかもニシノハマカンゾウとのコラボ楽しめるのです。

木々の緑色も映えます。

片野浦の漁港から、北側斜面に作られた
階段状のちょっと険しい道を、左手に海を眺めながら登ること15分。斜面全体にカノコユリと
ニシノハマカンゾウに埋め尽くされた草原に到着します。

斜面の下から上まで植わっています。

⇒下甑島～カノコユリの咲く頃

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