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陶咲花(手前)と片岡鶴太郎工藝館(半円筒状の建物) |
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【編集後記】
毎年GWに訪問するのが恒例になっている伊万里・大川内山(佐賀県)や佐世保・三川内(長崎県)の焼き物は、かつての藩御用達の官窯というだけあって、湯飲みやコーヒーカップなどでも欲しいなと思うものは値段が張る。なので、年に一つか、せいぜい二つぐらいしか買えない。大川内山を屏風岩の方に上っていくと、『鍋島焼伝統工芸献上 柴田岳山窯』という看板が目に付いた。通りに面していないので今まで見過ごしていた窯である。店へ通じる10mほどの坂を上ってみると、納屋のような建物がある。連れ合いは、『帰りましょう』という。ところが、『商い中』と札が下がっている”納屋”に入ってみるとびっくり。緻密なタッチで描かれた作品が並んでいる。昭和51年(1976年)皇太子さまご夫妻(現天皇・皇后陛下)が佐賀国体に来られた折、伊万里市から献上した記念の焼き物を製作したのが |
ここの窯だという。伊万里焼は、成形・絵付・施釉・焼成など、各工程において分業体制で生産されるのが普通であるが、十六代柴田岳山さんと妹さん二人で全工程を手作りでやっているという。年に数回しか窯出ししないそうだから値段も張る。展示室内は撮影禁止で、この写真は、購入して持ち帰ったものを自宅で撮影した。さて、どんなコーヒーがたてられるか、それが問題である。 |
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